純利益が36.8%減少、需要の変化
中国石油化工(シノペック)は3月22日、2025年の純利益が36.8%減少し、318億元(44億ドル)になったと報告しました。容量で世界最大の精製業者である同社は、この急激な減少を、石油化学製品マージンの継続的な低迷と新エネルギー源への代替の増加に起因するとしました。同社の全体的な精製処理量は年間0.8%減の2億5033万トンと比較的安定していたものの、これらの結果はエネルギー情勢の根本的な変化を反映しています。
ディーゼルとガソリンの販売が需要低迷で急落
報告書を詳しく見ると、陸上輸送燃料の需要が著しく低迷していることが明らかになりました。シノペックのディーゼル販売量は9.1%急落して5120万トンとなり、ガソリン販売量は2.5%減の6110万トンとなりました。中核となる精製製品の需要減少は、電気自動車や代替燃料が同社の主要事業に与える影響を直接示しています。対照的に、ジェット燃料の代理指標である灯油の生産量は前年比7.3%増加し、航空業界の回復を示しています。年間精製粗利は1トンあたり330元に増加しましたが、これは主要製品の販売量と価格の低下を相殺するには不十分でした。
シノペックの株価は同業他社に後れ、2026年の見通しは慎重
同社の業績は投資家に見過ごされていません。シノペックの香港上場株は年初来わずか0.2%の上昇にとどまり、国営同業他社であるペトロチャイナ(+17.6%)やCNOOC(+42.63%)を大幅に下回っています。この乖離は、投資家が移行圧力に直面している精製業者よりも、石油・ガス生産者を好む傾向があることを浮き彫りにしています。今後、シノペックは2026年について慎重な見通しを示しており、計画されている設備投資額は1316億元から1486億元の間、精製処理量と国内原油生産量はほぼ横ばいと予測しています。この保守的なガイダンスは、経営陣が市場の変化とマージン圧縮による継続的な逆風を予想していることを示唆しています。