主なポイント:
- アクゾノーベル株は19%急落。シェアウィン・ウィリアムズと日本ペイントが124億9000万ユーロの共同買収提案を取り下げ
- オランダの塗料メーカーは2度の全額現金買収提案を拒否し、塗料業界史上最大級の買収劇が終結
- アクゾノーベルは引き続き、米国の同業アクサルタ・コーティング・システムズとの対等合併を推奨
主なポイント:

アクゾノーベルの株価は水曜日に19%急落した。シェアウィン・ウィリアムズと日本ペイントホールディングスが、オランダの塗料メーカーに対する124億9000万ユーロの共同買収提案を断念したためである。
両社は声明で、アクゾノーベルが2度の共同全額現金買収提案を拒否したことを受けての決定と述べた。
アクゾノーベルの株価はアムステルダム市場の早朝取引で53.74ユーロまで下落し、先週の買収アプローチ報道を受けた上昇分を帳消しにした。FactSetのデータによると、この下落は同社株の過去最大の1日下落率を記録した。株価は年初来で約9%下落している。
アクゾノーベルは引き続き、代替案として米国の同業アクサルタ・コーティング・システムズとの対等合併を推奨している。145億3000万ドルの買収断念により、同社は投資家が織り込んでいた買収プレミアムなしの独立企業として残ることになる。
米国最大の塗料企業であるシェアウィン・ウィリアムズと日本の日本ペイントによる共同買収提案は、実現していれば両社の年間売上高合計が400億ドルを超えるグローバル塗料大手が誕生するはずだった。買収提案側は、デュラックス塗料を製造するアクゾノーベルが交渉を行うことなく両方の全額現金提案を拒否したと述べている。
今回の買収断念は、先週アクゾノーベル株を22%押し上げた短期間だが劇的な買収劇の終焉を意味する。シェアウィン・ウィリアムズと日本ペイントは、拒否を受けて買収の追求を終了する決定を下し、敵対的買収提案は行わないと述べた。
アクゾノーベルにとって、今回の買収失敗は同社の独立戦略に疑問を投げかけるものとなっている。同社が推奨するアクサルタとの合併は、時価総額約80億ドルの米国塗料会社であり、北米での事業展開を大幅に拡大する複合企業体を創出するものだ。アクサルタの株価は水曜日の寄り前取引でほぼ変わらずとなっている。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。