- セレス・グループの4月販売台数は前年同月比0.78%減の35,461台となり、市場全体の大幅な落ち込みを辛うじて回避しました。
- この微減は、フォードやボルボといった競合他社が4月に記録した2桁台の減少とは対照的であり、相対的な底堅さを示しています。
- 年初来の累計販売台数は19.02%増と好調を維持していますが、4月の実績を受けて株価は7%近く下落しました。
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中国の自動車メーカー、セレス・グループ(賽力斯集団)が発表した4月の販売台数は、前年同月比0.78%減の35,461台となりました。業界全体が大幅な落ち込みを見せる中、底堅さを示した形です。
同社は月次実績に関する声明は出していませんが、結果は香港証券取引所への提出書類で公表されました。
2026年1〜4月の累計では、セレスの販売台数は前年同期比19.02%増の123,906台に達し、生産台数は15.4%増となりました。
販売台数の減少は比較的軽微であったものの、発表を受けて香港市場のセレス(09927.HK)の株価は6.97%下落しました。この結果は、ボルボが需要の弱さを報告し、フォードの米国販売が同月に14%減少するなど、中国自動車市場全体が大きな逆風に直面している中で示されました。
セレスの販売台数のわずかな縮小は、業界全体の動向とは対照的です。ボルボ・カーズは、4月の中国自動車市場全体が2桁台の急激なマイナス成長となったことを挙げ、同社の世界販売台数が11.5%減少した一因になったと述べました。米国では、フォード・モーターが4月の販売台数で14%の急落を報告し、電気自動車の納車台数は25%近く減少しました。
セレスの実績はマイナス圏ではあるものの、国内の新規参入者による競争圧力や厳しいマクロ経済環境を、一部の国際的な同業他社よりもうまく乗り切っていることを示唆しています。
年初来で19%を超える成長は、セレスにとって好調な1年のスタートを意味しますが、4月の減速は投資家にとって注視すべき重要なポイントとなるでしょう。市場の反応は、自動車市場全体の減速が、高成長を遂げているプレイヤーにさえ影響を及ぼし始めているという懸念を反映しています。4月の落ち込みが一時的なものか、それともトレンドの始まりなのかを見極めるため、6月初旬に発表される次回の販売報告が注目されます。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。