主なポイント:
- Maguire氏がSpaceXと比較した変曲点以降、NVDAは420%上昇
- SpaceXのコネクティビティ部門は2025年に114億ドルの収益、前年比50%増
- Maguire氏はスターシップ、軌道上データセンター、スターリンクからの劇的な成長を期待
主なポイント:

Sequoia CapitalのパートナーであるShaun Maguire氏は、SpaceXを3年前のNVIDIAに例え、上場したばかりのこの株を「数世代に一度の保有銘柄」と呼んだ。
「SpaceXは、テスラというよりは3年前のNVIDIAに近い」と、Maguire氏は先週CNBCで語った。同氏は自らの株式を「永久に」保有する計画だと述べている。
NVIDIAは2023年6月、株式分割調整後で39.41ドルで取引されていた。それ以降、株価は419.89%上昇し、同社の時価総額は4兆9500億ドルに達した。2027年度第1四半期のデータセンター売上高だけでも752億5000万ドルに達し、前年同期比92%増となった。SpaceXのコネクティビティ部門は2025年に113億9000万ドルの収益を計上し、セグメント調整後EBITDAは71億7000万ドル、前年比49.8%増となった。Maguire氏はテスラとの比較を退けた。テスラは「可視的な契約収益ではなく、しばしば思惑で取引される」からだ。
Maguire氏は、スターシップ、軌道上データセンター、そしてスターリンクのダイレクト・トゥ・セル(携帯電話直接接続)サービスから、今後3年間で「劇的な成長」が期待できると述べた。SpaceXは、スターシップV3が軌道への到達コストを99%以上削減できる可能性があるとしている。同社は早ければ2028年にも軌道上AIコンピューティング衛星の配備を開始し、太陽同期軌道で推論(インファレンス)ワークロードを実行する可能性があるという。2026年2月に完了したxAIの買収は、第1四半期だけで8億1800万ドルの収益を生み出したが、コンピューティング設備構築のための運転資金は消費している。
Maguire氏は、2029年と2030年の同社の収益モデルと「妥当な倍率」を持っており、その結果は「非常に大きな数字」になると述べた。また、SpaceXの使命を「歴史上、あらゆる企業の中で最も重要な使命」と表現した。SpaceXのS-1提出書類には、同社がイーロン・マスク氏に「大きく依存している」と記載されており、マスク氏に対するキーパーソン生命保険には加入していないことも明記されている。マスク氏はまたテスラを運営し、NeuralinkやThe Boring Companyで役職を務め、以前は大統領上級顧問を務めていた。
テスラはSpaceXに20億ドルの株式持分を有しており、マスク氏の関心を共有している。テスラ株は年初来7.2%下落し406ドルとなっているが、Polymarketでは6月30日までにSpaceXの評価額がテスラを上回る確率を90.5%と見積もっている。最も近い上場競合であるRocket Labは年初来34%上昇し、過去1年では285%上昇している。第1四半期の収益は63.5%増の2億350万ドルとなり、受注残高は22億ドルに達した。Rocket Labの株価売上高倍率(トラリング)は102.6倍で、すでに相当な将来成長を織り込んだ倍率となっている。
この比較は、SpaceXが、AIトレードが半導体セクター全体を再評価する前の2023年半ばのNVIDIAと同様の変曲点にあることを示唆している。ただし、一般投資家はSequoiaの取得原価ではなく市場価格で買うことになるため、ポジションサイジングとタイミングが極めて重要となる。SpaceXにとって次のカタリストは、上場企業としての初の決算発表であり、収益軌道がMaguire氏の2029〜2030年モデルと一致するかどうかが試されることになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。