Key Takeaways
- 第1四半期の純利益は、営業費用の増加により前年同期比33.2%減の3,220万ドルとなり、アナリスト予想を下回りました。
- CICC、UBS、HSBCは目標株価を引き下げたものの、下半期の回復への期待を理由に「買い」相当の格付けを維持しました。
- 同社は5,000万ドルの新たな自社株買い計画を発表し、2026年の米国二重上場という目標を再確認しました。
Key Takeaways

サムソナイト・インターナショナル(Samsonite International S.A. 01910.HK)は、第1四半期の純利益が前年同期比33.2%減少したと発表し、5,000万ドルの新たな自社株買い計画を公表した後、株価が上昇しました。
UBSは発表後のリサーチノートで、「同グループは2026年度の売上高成長率を1桁台前半と予想し、利益率は市場の懸念を上回る結果となった第1四半期の水準から徐々に改善すると見込んでいる」と述べました。
3月までの四半期における同カバンメーカーの純利益は、前年同期から3,220万ドルに減少しました。売上高は4.1%増の8億2,900万ドルとなりましたが、調整後EBITDAは1億900万ドルで前年同期比15%減となり、市場予想を下回ったため、数名のアナリストが予測を下方修正しました。
決算は予想を下回ったものの、香港市場で株価は2.85%上昇し、14.08香港ドルで取引を終えました。アナリストらは目標株価を微調整したものの、同社の回復見通しに価値を見出しています。例えば、中金公司(CICC)の新しい目標株価20香港ドルは、現在の価格から依然として46%の上昇余地があることを示唆しています。
決算結果を受け、複数の投資銀行がサムソナイトの見通しを調整しました。
経営陣は利益率への圧迫について、材料コストの大部分を占めるプラスチックやアルミニウムの価格上昇に加え、輸送費の増加が原因であるとしています。
サムソナイトの経営陣は、中東での紛争がこれ以上激化しないことを前提に、2026年通期の売上高成長率を1桁台前半とし、下半期にトレンドが改善すると予想しました。また、同社は米国での二重上場の可能性に向けた準備を継続しており、2026年内の手続き完了という目標を維持していると述べています。
ポジティブな株価反応は、投資家が低調な第1四半期の結果よりも、自社株買いや下半期の回復の可能性に注目していることを示唆しています。2026年に予定されている米国での二重上場の成功は、引き続き同株の主要な材料となります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。