- ロールス・ロイスの株価は、同社が2026年の利益およびキャッシュフローのガイダンスを再確認したことを受け、安値の1,093ポンド(1,093ペンス)から1,200ポンド(1,200ペンス)まで反発しました。
- 強気の「ダブルボトム」チャートパターンが形成されており、アナリストは短期的には1,322ペンスの抵抗線を試す展開を予想しています。
- エンジンの飛行時間はパンデミック前の115%まで上昇し、航空業界の逆風の中でも同社の主要なサービス型収益モデルを支えています。
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ロールス・ロイス・ホールディングス(LSE: RR.)の株価は、同社が通期の財務目標達成に向けて順調であると投資家に再確認させたことを受け、月間安値から約10%反発しました。
年次株主総会での声明の中で、この英国のエンジニアリング企業は、2026年の基礎利益指引を40億ポンドから42億ポンド、フリーキャッシュフローを36億ポンドから38億ポンドとする予想を維持し、航空業界の逆風に対する懸念を和らげました。
この再確認は、年初から4ヶ月間の大型エンジン飛行時間(EFH)が2019年比で115%に達したことを受けてのものです。この指標は、稼働中のエンジンの飛行時間ごとに収益を得るロールス・ロイスのビジネスモデルにおいて極めて重要です。同社は、中東での回復や他地域での旺盛な需要が、ナローボディ(単通路機)セグメントのキャンセルを相殺したと述べています。
ロンドン市場の株価は1,200ペンスまで上昇し、直近安値の1,093ペンスから回復、テクニカルチャート上で強気の「ダブルボトム」パターンを形成しました。アナリストは、ネックラインを1,322ペンスとするこの形状がさらなる上昇の兆しとなる可能性を指摘しており、株価の相対力指数(RSI)も強気回復の兆しを見せています。
ジェット燃料価格の変動や一部の航空会社による減便など、民間航空セクターにおける課題にもかかわらず、ロールス・ロイスは多角化された事業運営が安定の源であると指摘しました。同社のパワーシステム部門は3月に過去最高の受注月を記録し、電力セクターの受注残は73億ポンドに達しました。この成長は、データセンター向けのバックアップ電源ソリューションに対する需要の増加が一部要因となっています。
さらに、ロールス・ロイスは小型モジュール炉(SMR)原子力のソリューションでも勢いを増しており、各国が安定的で脱炭素なエネルギー源の確保を模索する中で、大きな国際的関心を集めています。
テクニカルな観点からは、株価は強弱入り混じるシグナルに直面しています。ダブルボトムのパターンは強気反転を示唆していますが、価格は約1,235ペンスの50日移動平均線を下回ったままです。当面の抵抗線は1,202.90ペンス付近に見られます。
この水準を維持して上昇すれば、強気の見通しが裏付けられ、1,322ペンスのネックライン、さらには過去最高値の1,413ペンスへの道が開かれる可能性があります。逆に、主要な支持線である1,093ペンスを下回れば、強気パターンは無効となります。
今回の反発は、投資家が同社の堅調な事業運営実績と回復力のあるサービス収益に注目していることを示唆しています。次の主要なカタリストは、株価が局所的な抵抗線を突破し、強気のチャートパターンを確定できるかどうかになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。