ロケット・ラボの週間下落率25%が宇宙株全体の急落を主導。投資家はスペースXのIPO後にセクターから資金を引き揚げ、高金利がグロース株のバリュエーションに与えるリスクを警戒している。
ロケット・ラボの週間下落率25%が宇宙株全体の急落を主導。投資家はスペースXのIPO後にセクターから資金を引き揚げ、高金利がグロース株のバリュエーションに与えるリスクを警戒している。

ロケット・ラボの週間下落率25%が宇宙株全体の急落を主導。投資家はスペースXのIPO後にセクターから資金を引き揚げ、高金利がグロース株のバリュエーションに与えるリスクを警戒している。
ロケット・ラボ(Rocket Lab Ltd.)の株価は今週25.3%下落した。投資家が宇宙株から資金を引き揚げ、高金利がグロース株のバリュエーションに与えるリスクを警戒していることが背景にある。
この売りは、同社に特段の悪材料があったわけではない。ロケット・ラボは月曜日、米宇宙軍の「Victus Haze」ミッション向けにパイオニア宇宙船の展開を受注から17時間以内に完了し、宇宙ミッションの対応時間として記録を達成したと発表している。
宇宙セクター全体も同様の損失を被った。ASTスペースモバイルは過去5営業日で15%超、過去1カ月で39%下落。一方、今月初めに上場したスペースXはIPO後の高値から約16%下落した。同期間にS&P500種株価指数は2%、ナスダック総合指数は4.6%それぞれ低下した。
この調整により、ロケット・ラボの株価は年初来高値から44%下落した。投資家は現在、同セクターのバリュエーション修正がさらに進むかどうかという問題に直面しており、次の注目イベントは連邦準備制度理事会(FRB)の7月の金利決定と、同社の四半期決算発表となる。
ロケット・ラボの下落は、トレーダーがFRBの利上げ確率を再評価する中で生じた、グロース株からのより広範な資金移動の一環である。同社のベータ値は2.70と、S&P500種の約3倍の変動性を示し、セクター全体の売り局面で損失を増幅させている。CBOEボラティリティー・インデックス(VIX)も上昇し、リスク選好の変化が加速した。
同社は株価下落にもかかわらず、事業面では前進を続けている。Victus Hazeミッションに加え、ロケット・ラボは木曜日、米航空宇宙局(NASA)から電子ロケット「エレクトロン」による3回の打ち上げ契約を獲得したと発表。これらは来年初めに予定されるPoISIRおよびTSIS-2ミッションを支援するものだ。このニュースを受けて株価は週後半に反発したが、週間での下げ幅を埋めるには至らなかった。
スペースXの今月初めの株式公開は、宇宙経済全体における投資家のポジショニングを一新した。個人・機関投資家が新たに上場した業界リーダーに資本を振り向ける中、ロケット・ラボやASTスペースモバイルといった中小企業の株は売られた。ASTスペースモバイルの株価は5月28日につけた年初来高値から45%下落。同社が2月に実施した10億ドルの転換社債発行も、資本集約度に対する投資家の懸念を強めている。
この資金移動は、一部の宇宙関連銘柄におけるインサイダー売りによってさらに悪化している。ASTスペースモバイルでは、インサイダーが過去12カ月間に4億5100万ドル超の株を売却したと企業提出書類で明らかになっている。一方、ロケット・ラボでは同様のインサイダー活動は報告されていない。宇宙セクターに対するアナリストの評価も慎重化しており、Weiss Ratingsは3月にASTスペースモバイルの「売り」評価を再確認、Wall Street Zenは4月に同銘柄を「強い売り」に格下げした。
ロケット・ラボにとって、事業上のマイルストーンは株価下落に対するカウンターウエイトとなっている。政府契約の履行能力と打ち上げ頻度の維持が、投資家信頼の回復に不可欠となる。次の正念場は四半期決算であり、収益成長が市場予想に追いついているかどうかが示されるだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。