要旨:
- 2025年通期の純損失は164億2500万元となり、前年の177億900万元の赤字からわずかに改善した。
- 不動産危機が販売や運営に影響を与え続けており、売上高は前年比38.2%減の109億4200万元に落ち込んだ。
- 同社は配当を見送る方針で、株主への還元がない期間は4期連続となる。
要旨:

広州富力地産 (2777.HK) は、2025年度の通期純損失が164億2500万元に縮小した一方、売上高が38.2%急減したと報告しました。
3月31日に香港証券取引所に提出された書類で開示されたこの結果は、多額の債務を抱える中国の不動産開発業者が直面している根強い課題を反映しています。
当年度の売上高は、前年度の177億900万元から109億4200万元に減少しました。報告された1株当たり損失は4.3773元でした。同社は期末配当を見送り、2024年中間決算以来、株主への配当なしの期間が4期連続となりました。
発表を受けて、香港市場で同社の株価は5.2%下落しました。同社の業績は、債務不履行や再編が相次いでいる中国不動産セクターの継続的な流動性危機を浮き彫りにしています。
広州を拠点とする同社の損失縮小は、1月に発表された、約166億元の純損失を見込むとの予備警告に沿ったものです。最終的な数字はその予測をわずかに上回ったものの、不動産販売と資産価値の深刻な落ち込みを依然として示しています。
富力の苦境はセクター全体の苦悩を象徴しており、中国経済にとって大きな重荷となっています。中国恒大集団 (3333.HK) や碧桂園 (2007.HK) といった競合他社も複雑な債務再編プロセスを進めており、世界の投資家心理に影響を与えています。同社は発表の中で、契約販売額や現在の負債比率などの主要な経営指標については開示しませんでした。
赤字の継続と減収は、富力の回復への道が依然として困難であることを示唆しています。投資家は、今後数ヶ月間の債務再編の進展や資産売却に関する発表を注視することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。