主なポイント:
- ニューヨーク・タイムズによる1年にわたる調査は、55歳のアダム・バック氏がサトシ・ナカモトである可能性を示唆しています。
- 提示された証拠は状況証拠であり、決定的に証明されたわけではありません。
- この主張は不確実性をもたらしており、サトシが保有すると推定される110万BTCをめぐるボラティリティの懸念が生じています。
主なポイント:

2026年4月8日に公開されたニューヨーク・タイムズ(NYT)の報告書は、英国の暗号学者アダム・バック氏がビットコインの創設者であるサトシ・ナカモトであるという状況証拠を提示し、市場のボラティリティを一時的に急増させました。ビットコイン価格は公開後の数時間で約1%変動しましたが、UTC 18:00時点では持続的な価格変動は確認されていません。
同紙が1年をかけて完成させたと述べているこの調査は、決定的な証拠には至っていません。NYTの記事は、「証拠はバック氏をビットコインの初期開発におけるいくつかの重要な瞬間や技術と結びつけているものの、彼がサトシ本人であることを確認する単一の証拠はない」としています。報告書は、バック氏が開発したハッシュキャッシュ(Hashcash:ビットコインのホワイトペーパーで引用されているプルーフ・オブ・ワーク・システム)や、当時の電子メールのやり取りを強調しています。
この主張は市場に大きな不確実性をもたらしており、その中心はサトシ・ナカモトのものと広く信じられているウォレットに保管されている推定110万BTCです。現在の価格で700億ドル以上の価値があるこれらの資産は、10年以上にわたって休眠状態のままです。これらのコインが動く可能性は市場にとって大きな重石(オーバーハング)となり、トレーダーたちはサトシの正体が確認されることが売り浴びせにつながるかどうかを推測しています。
仮想通貨コミュニティ内でも、この主張の信頼性については意見が分かれています。もし主張が立証されれば、ビットコインおよび広範な仮想通貨市場に対して大きな売り圧力を引き起こす可能性があります。逆に、多くの市場参加者がこの主張を無視し続ければ、影響は限定的となるでしょう。ビットコインの次の重要なレベルは6万9000ドルの抵抗線であり、サポートレベルは6万5000ドルとなります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスを構成するものではありません。