主なポイント:
- オンチェーンアナリストのアリ・マルティネス氏がエヌビディア株の目標株価を170ドルに設定
- 弱気のヘッドアンドショルダー・パターンのブレイクアウト確認を受けた判断
- NVDAは6月に14.19%下落し、年初来でS&P500を下回る
主なポイント:

オンチェーンアナリストのアリ・マルティネス氏はエヌビディア・コーポレーションの目標株価を170ドルに引き下げ、弱気のヘッドアンドショルダー・ブレイクアウトを確認した。
「NVDA株はヘッドアンドショルダー・パターンのネックラインを下抜けしており、下落が続く可能性が高いことを示している」とマルティネス氏は6月29日のXへの投稿で述べた。
このパターンは3カ月かけて形成された。4月のラリーで左肩、5月下旬に頭部、そしてNVDAが一時210ドルを超えた6月中旬に右肩が形成された。ネックラインのブレイクは、6月26日の終値192.53ドルから最大11.7%下落する可能性を示唆している。NVDAは週末の時間外取引で194.26ドルで取引され、0.9%上昇した。
この見通しは、エヌビディアが市場全体をアンダーパフォームしている中で出された。NVDAは年初来で1.95%上昇にとどまり、S&P500の7.23%上昇を下回っている。株価は6月だけで14.19%下落しており、AI投資収益率をめぐる議論が拡大している。
ヘッドアンドショルダー・パターンは、強気から弱気へのトレンド転換を示す。左肩は4月のラリー中に形成され、5月上旬の下落で終了した。頭部はその月の後半に形成され、続いて6月中旬に右肩が形成された。ブレイクダウン時の出来高増加により確認が得られ、弱気見通しが強化された。
エヌビディアの苦戦は、ChatGPTのリリースとともに始まったAIブームの中での圧倒的なパフォーマンスとは対照的だ。大半のアナリストは依然としてAIセクター全体に強気(特にメモリおよび中央処理装置に注目)だが、投資家の間では慎重姿勢が強まり、6月の株価変動につながっている。NVDA株は6月上旬に232ドル超でピークを付けた後、売りが加速したと価格データは示している。この下落はフィラデルフィア半導体指数の同業他社を上回っており、同指数は同期間に約8%下落した。
170ドルの目標株価は、2025年初頭以来の水準への回帰を示唆し、エヌビディアのAI時代における値上がり益の多くを帳消しにするものだ。同銘柄の次の試練は8月に予定される第2四半期決算となる。データセンターの収益動向とガイダンスが、テクニカルな売りシグナルがファンダメンタルズと一致するかどうかを決定づける。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。