マークス&スペンサー・グループ(Marks & Spencer Group Plc, MKS.L)は、上半期に小売業務を麻痺させたサイバー攻撃の影響により、通期の税引前利益が29%減の3億6,460万ポンドになったと発表しましたが、今期については完全な回復を見込んでいます。
同社は、業績が「二つの半期」に分かれたと述べており、下半期には成長への回帰が見られ、それが継続すると期待しています。M&Sは、今会計年度の調整後税引前利益が、サイバー事件前の2025年度に報告された8億7,550万ポンドを上回ると予測しています。
今回の結果は、昨年英国の小売業者を襲ったサイバー攻撃による財務的な損失を浮き彫りにしています。攻撃は大きな混乱を引き起こし、下半期の業績は堅調であったものの、収益性の急激な低下を招きました。
*前年度の税引前利益は、報告された29%の減少率から算出されています。
二つの半期の物語
同社の説明は、業績の極端な乖離に焦点を当てました。上半期がサイバー攻撃の影響に支配された一方で、下半期は反発を見せました。下半期の調整後利益は前年同期比で4.1%増加し、堅調な食品部門がファッション、ホーム、ビューティー部門の低調な結果を補いました。
食品事業は際立ったパフォーマンスを見せ、下半期の他部門の落ち込みを収益性で十分に補いました。これは、国家統計局によると3月の英国の失業率が5.0%に意外にも上昇するなど、厳しい消費環境の中で、同セグメントの防衛的な強さを強調しています。
今後の展望
楽観的な見通しは、経営陣が混乱を乗り越え、確かな回復軌道に乗っているという自信を示唆しています。利益が攻撃前の水準である8億7,550万ポンドを上回ると予測することで、M&Sは以前の成長軌道への迅速な復帰を合図しています。
この予測は、2026年度に報告された調整後税引前利益6億7,140万ポンドからの大幅な前年比増を意味します。投資家は、ファッションおよびホーム部門が今後数四半期の成長により有意義に貢献できるかどうかを注視することになるでしょう。同社株はFTSE 250指数の構成銘柄であり、同指数は前営業日に0.2%安で取引を終えています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。