主なポイント
- 第1四半期の純損失が2億5800万ドル(調整後1株当たり0.05ドルの赤字)となり、市場予想の24セントの黒字を下回りました。
- イラン戦争による肥料供給の逼迫と価格上昇を背景に、純売上高は30億ドルと予想を上回りました。
- 戦争に関連した硫黄価格の高騰を理由に、リン酸塩の減産と業績ガイダンスの撤回を発表しました。
主なポイント

肥料メーカーのモザイク(The Mosaic Company、NYSE:MOS)が発表した第1四半期決算は、純損益が2億5800万ドルの赤字という予期せぬ結果となりました。これを受け、原材料コストの急騰に苦しむ同社の株価は、時間外取引で3.3%下落しました。
「第1四半期の事業環境は非常に不安定でした」と、社長兼CEOのブルース・ボーディン氏は声明で述べています。「当社は、採算の合わない生産の抑制、運転資本の慎重な管理、および市場アクセスの活用による顧客需要への対応によって、これに対処しました」
今回の赤字は、7150万ドルの黒字を見込んでいたアナリスト予想に反するものです。調整後1株当たり利益(EPS)は5セントとなり、ウォール街のコンセンサスである24セントを下回りましたが、純売上高は30億ドルと、予想の29億ドルをわずかに上回りました。イラン戦争は世界の肥料供給を逼迫させ、価格を押し上げていますが、同時にモザイクのような生産者にとっては過去最高の原材料コストをもたらしています。
損失の主な要因は、リン酸肥料の主要原料である硫黄の価格が過去最高値を記録したことです。国連開発計画(UNDP)の最近の報告書によると、この価格急騰は、世界のエネルギー市場とサプライチェーンを混乱させている現在進行中のイラン戦争の直接的な結果です。紛争中、北海ブレント原油は1バレル120ドルまで上昇し、エネルギー関連の商品コストに影響を与えました。
これを受けて、モザイクはリン酸塩部門の通期生産ガイダンスを撤回しました。同社は今月から米国とブラジルの施設で減産を開始し、年内の残り期間の操業計画を再評価する予定です。
減産への踏み切りは、経営陣が高い原材料コストが持続すると予想していることを示唆しています。投資家は、修正された生産戦略とマージン見通しに関する最新情報を得るため、次回の決算説明会に注目することになります。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。