モルガン・スタンレーは5月18日、エヌビディア(NVDA)の目標株価を260ドルから285ドルに引き上げ、人工知能ブームの恩恵を受け続ける半導体大手に対する強気な見通しを強化しました。
同投資銀行のメモは、AIハードウェア分野におけるエヌビディアのリーダーシップが明確な成長経路を提供していることを示唆しており、これはAIを収益化するソフトウェア企業に対する最近のアナリストの慎重な姿勢とは対照的です。同社は同株式の「オーバーウェイト」評価を変更しませんでした。
新しい285ドルの目標株価は、クラウドプロバイダーやAIインフラを構築する企業からのエヌビディア製GPUに対する堅調な需要が継続するという予測に基づいています。エヌビディアの株価は最近270ドル前後で取引されており、新しい目標値は、過激ではないものの、意味のある引き上げとなります。
2つのAIナラティブの物語
エヌビディアに対する自信に満ちた格上げは、ウォール街のアナリストがハイテクセクター全般においてより慎重な姿勢を見せている時期に行われました。ゴールドマン・サックスは最近、デザイン・ソフトウェア会社フィグマ(Figma)の目標株価を、好決算にもかかわらず、AIネイティブ・ツールによる競争上の脅威を理由に35ドルから30ドルに引き下げました。
同様に、ドキシミティ(DOCS)も「AI投資の年」とする2027年度のガイダンスが予想を下回った後、バンク・オブ・アメリカやジェフリーズを含む各社から格下げや目標株価の引き下げが相次ぎました。これらの動きは、AIが強力なナラティブである一方で、投資家がそれを収益性の高い成長に結びつける各社の能力を厳密に精査していることを示しています。モルガン・スタンレーの行動は、エヌビディアの収益化への道筋が直接的で確実であると見ていることを示唆しています。
エヌビディアの格上げは、AI業界全体の基盤となる半導体セクターに対する投資家の信頼を後押しする可能性が高いでしょう。この動きはまた、テック業界全般の高バリュエーションに対する懸念に対する強気な論点を提供します。
今回の目標株価引き上げは、主要機関がAI革命の主要なハードウェア実現要因に依然として上昇余地を見ていることを示しています。投資家は今後、AIチップ市場における圧倒的なリードが持続的な財務パフォーマンスにつながっているかどうかのさらなる証拠を求めて、エヌビディアの次期四半期決算報告に注目することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。