主要なポイント
- みずほ証券は、AIデータセンター需要を理由に、テキサス・インスツルメンツ(TXN)の投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を215ドルに設定しました。
- 同社は、自動車市場の低迷を受け、NXPセミコンダクターズ(NXPI)を「アンダーパフォーム」へ2段階格下げし、目標株価を188ドルに引き下げました。
- この動きは、好調なAIチップ需要と軟調な自動車見通しが対照的な、半導体市場の二極化を浮き彫りにしています。
主要なポイント

みずほ証券は金曜日、半導体セクターに急激な格差をもたらしました。AI需要の急増を背景にテキサス・インスツルメンツを格上げする一方、軟調な自動車市場への露出を懸念してNXPセミコンダクターズを格下げしました。
みずほ証券は「AIデータセンター市場は、2025年におけるテキサス・インスツルメンツの売上高の約10%を占めていた」と指摘し、この数字が「2028年または2029年までに倍増する可能性がある」との見方を示しました。
同社は、テキサス・インスツルメンツ(TXN)の投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に引き上げ、目標株価を160ドルから215ドルに上方修正しました。対照的に、NXPセミコンダクターズ(NXPI)に対しては、投資判断を「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」へ、異例の2段階引き下げを行い、目標株価を225ドルから188ドルへ大幅にカットしました。
この評価の分かれ方は、半導体市場の二極化を浮き彫りにしています。AIインフラ構築の恩恵を受ける企業が評価される一方で、みずほが2026年の小型車生産台数が2%減少すると予測している自動車のようなサイクル産業に関連する企業は厳しく評価されています。
テキサス・インスツルメンツの格上げは、AIデータセンターの爆発的な成長に基づいています。これらの施設では、エヌビディアのような設計会社が提供する新しい高性能プロセッサを稼働させるために、膨大な数のアナログ電力チップが必要となります。このトレンドにより、TXNの株価は苦境の2025年を経て、2026年には29%上昇しました。
一方、NXPの見通しは、売上高の55%から60%を占める自動車セクターへの高い依存度によって影を落としています。2026年の自動車市場は、車両在庫の高止まりとマクロ経済の逆風が生産台数を脅かしており、軟調に推移しています。
AI関連チップの強気筋は、主要な業界リーダーによる最近の力強い予測によって裏付けられています。世界最大の受託チップメーカーであるTSMCと、チップ製造装置のトップサプライヤーであるASMLは共に、AIハードウェアに対する絶え間ない需要を背景に年間予測を引き上げており、最先端の製造ラインがフル稼働状態にあることを示しています。
この相反する格付けは、投資家が従来の自動車や産業関連の企業よりも、AIやデータセンターというテーマに直接関わりのあるチップメーカーをますます好むようになる可能性を示唆しています。トレーダーは、自動車チャネルにおける在庫消化の兆候を確認するため、NXPの次回の決算報告に注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。