Key Takeaways:
- UBSの報告書によると、3月の美団(メイトゥアン)の即時小売市場シェアは2ポイント上昇し53%に達しました。
- 競合の淘宝(タオバオ)と京東(JD.com)のシェアは、それぞれ41%と6%に低下しました。
- 中国の市場規制当局は、食品安全違反を理由にフードデリバリー各社に対し、計360億元の罰金を科しました。
Key Takeaways:

UBSの報告書によると、規制当局がフードデリバリー業界全体に360億元の罰金を科す中、3月の中国即時小売市場における美団(メイトゥアン)のシェアは53%に拡大しました。
同行は、新しい規制の導入や規制当局による補助金競争への反対表明を受け、業界が持続可能な発展を重視した「正常化フェーズ」に入りつつあると分析しています。
アプリのトラフィック統計を用いたUBSの月次追跡報告書では、美団のシェアが2ポイント上昇した一方で、アリババ傘下の淘宝(タオバオ)と京東(JD.com)のシェアはそれぞれ41%と6%に低下しました。同行の推計によると、3月の1日平均注文数は、美団が約6200万件だったのに対し、淘宝は5200万件、京東は800万件でした。
中国国家市場監督管理総局が4月17日に発表した食品安全違反に伴う罰金と、6月1日に施行される新規則は、事業環境の厳格化を予兆しています。UBSは、これによりプラットフォーム各社は攻撃的な補助金ではなく、実行力や運営効率に注力するようになると指摘しています。
報告書は、春節(旧正月)後の加盟店活動の回復を強調しており、主要3プラットフォームの3月の合計1日平均注文数は1億2200万件に達し、1月・2月の1億1600万件から増加しました。
銘柄選好の観点では、UBSは京東や美団よりもアリババを高く評価しています。しかし、プラットフォームが品質、ビジネスの持続可能性、クロスセル機会に焦点を当てる中で、美団が競合他社の中で際立つ可能性があるとも述べています。
補助金主導の成長から運営効率重視へのシフトは、美団のような既存の有力企業に有利に働く可能性があります。投資家は、6月1日施行の新しい食品安全規制がプラットフォームのコストや収益性に与える影響を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。