Key Takeaways:
- ライナスの株価は、四半期売上高が2億6,500万豪ドルの過去最高を記録したにもかかわらず、直近52週の高値から17%下落しています。
- アマンダ・ラカーズCEOが2026年までに退任する計画がリーダーシップの不確実性を生み、株価の重石となっています。
- モルガン・スタンレーはリーダーシップへの懸念から投資判断を「イコールウェイト」に引き下げましたが、ジェフリーズは24ドルの目標株価を維持しています。
Key Takeaways:

ライナス・レアアース(Lynas Rare Earths)の株価は、直近52週の高値から17%下落しました。同社が過去約4年間で最強の四半期売上高を計上したにもかかわらず、アナリストはリーダーシップの不確実性を懸念材料として挙げています。
モルガン・スタンレーは4月中旬、リーダーシップの交代がレアアース生産者である同社にとっての大きな懸念事項であるとして、ライナスの投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に引き下げました。同行は同社株の目標株価を20.45豪ドルとしています。この格下げは、ジェフリーズの24米ドルの目標株価や、ウィリアム・ブレアの「アウトパフォーム」評価とは対照的です。オード・ミネットは「売り」評価を維持しています。
CEOの退任発表後の一週間で、株価は約6.7%下落しました。現在、後継者のグローバルな選定が進められており、あるモデルが本源的価値を45%下回ると推定するバリュエーションのギャップを埋めるためには、新CEOの戦略的方向性が極めて重要になります。
市場の反応は、同社の業績達成とは相反するものです。第3四半期の総売上高は、ネオジム・プラセオジム(NdPr)酸化物の価格が前四半期比で25%上昇したことが寄与し、前年同期比2倍以上の2億6,500万豪ドルに達しました。レアアース酸化物の総生産量は69%増の3,233トンに急増しました。
戦略面では、ライナスは米国防総省(ペンタゴン)との再構築された契約を確保しました。これにより、9,600万米ドルがライナス製品の4年間の引き取り契約に振り向けられました。これは、別の9,600万米ドルのペンタゴン契約や、2038年まで続く日本との供給契約を補完するものであり、非中国系の主要サプライヤーとしてのライナスの役割を確固たるものにしています。
不確実性の発端は、2026年度末までに退任することが発表されたアマンダ・ラカーズCEOの去就にあります。ラカーズ氏は12年間の在任期間中に、ライナスを小規模な採掘業者から、一時は時価総額150億豪ドルに達する企業へと変貌させました。
株価の下落はCEOの発表以来の最低水準に達しており、投資家の信念が試されています。同社の次の主要な材料は、後継者の発表と同社の次の成長フェーズを舵取りする計画となるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。