Key Takeaways:
- 第1四半期の純利益は約1,540万人民元と、前年同期比90%減を予測。
- 消費者向け電子機器の需要低迷と投資コストの増加を要因に挙げる。
- PC受注が最大50%減少するなど、電子機器業界全体の不況を反映。
Key Takeaways:

龍旗科技(ロンチー・テクノロジー、09611.HK)は、第1四半期の利益が90%減少するとの見通しを発表しました。これは、PCやスマートフォンの需要が消失した消費者向け電子機器市場の低迷が深刻化していることを示唆しています。
香港証券取引所に提出された利益警告の中で、同社は3月までの3カ月間の純利益が約1,540万人民元(RMB)になるとの見込みを明らかにしました。これは前年同期に記録した1億5,400万人民元から大幅な減少となります。なお、同四半期の売上高予測は開示されていません。
龍旗科技はこの急落について、「消費者向け電子機器端末市場における需要の減退」による減収が原因であるとしています。また、AI搭載PCや車載電子機器などの新規事業領域への投資拡大によりコストが増大したほか、不利な為替変動も財務コストの増加につながりました。
この発表は、電子機器サプライチェーン全体の広範な収縮を反映しています。部品ディストリビューターのシンテック(Syntech)による最新の業界レポートによると、PC部品の工場発注は40〜50%減少しており、タブレットやノートPCのメーカーも最大30%の注文減少を報告しています。業界全体でのこの減速は、原材料費や労務費の上昇によりすでに圧迫されているメーカーの利益率をさらに追い詰めています。
世界の多くのスマートフォンブランドの主要な設計・製造を担う龍旗科技による今回の利益警告は、在庫調整が継続中であり、消費者向け電子機器セクターの回復は依然として先であることを示唆しています。同社の株価は香港市場で3.87%安の23.86香港ドルで取引されていました。
今回のガイダンスは、受注の減少と、車載電子機器のような競争の激しい新規市場への参入コストの両方に直面する中、大幅な利益率の縮小を予感させるものです。投資家は、セグメント別の業績や下半期の経営見通しの詳細を確認するため、5月に発表される四半期決算の全容を注視することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。