要点:
- JPモルガンの株式セールス・デスクは、地政学的不確実性がピークに達したことで、株式市場が底を打った可能性を示唆しています。
- 想定される米国とイランの停火が、戦争関連のリスクプレミアムがピークに達するための主要な触媒として挙げられています。
- 同銀行は、過去2ヶ月間の市場の特徴であった体系的なデリスキング(リスク削減)が急激に反転すると予測しています。
要点:

株式市場は、戦争や地政学的紛争によるリスクプレミアムがピークに達したと見られることから、底を打った可能性があると、JPモルガン・チェースが4月8日付のレポートで発表しました。
「イベント主導の売りは、不確実性がピークに達した時に市場が底を打つ傾向があります」と、同行のアジア太平洋地域スペシャルティ・セールス兼マクロ・テマティクス責任者であるマシュー・シー氏はノートに記しました。「これらのヘッドラインにより、過去2ヶ月間の体系的なデリスキングが急激に反転することが予想されます。」
分析によれば、米国とイランの間の緊張緩和が主要な原動力となっています。これにより、金や政府短期証券などの安全資産から株式への大幅なローテーションが引き起こされる可能性があります。地政学的な懸念によって最も抑制されてきた旅行や一般消費財などのセクターが、最も急激な反発を見せる可能性があります。
JPモルガンのテーゼの核となるのは、体系的なファンドやその他の投資家による最近のデリスキングが解消され、広範な市場ラリーの燃料となるということです。このシフトは、今年の第1四半期を支配してきたディフェンシブなポジショニングに挑戦し、リスクを取る意欲のある投資家に報いる可能性があります。
レポートは、地政学的紛争に関連する悪材料の多くがすでに市場価格に織り込まれていることを示唆しています。不確実性要因が後退するにつれ、投資家の関心は収益成長や経済データなどのファンダメンタルズに戻る可能性が高いでしょう。
投資家にとって、これは潜在的なピボットポイント(転換点)を意味します。安全資産からの脱却により、米ドルのような資産が弱含む可能性がある一方で、出遅れていたリスク資産や株価指数には新たな資金流入が見られるかもしれません。今後数週間は、この予測が時期尚早なのか、それとも市場が本当に転換期を迎えているのかを判断する重要な試金石となるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。