主な要点:
- ウォール街の主要3行が、JDドットコムの第1四半期決算を前に強気のレポートを発行しました。
- アナリストは、中核の電子商取引事業の回復と、新規事業による赤字の大幅な縮小を予測しています。
- バークレイズ、JPモルガン、HSBCによる目標株価は、同社株の顕著な上昇余地を示唆しています。
主な要点:

ウォール街の主要3行は4月14日、京東(JDドットコム、9618.HK)に関する強気のレポートを発表し、第1四半期決算発表を前に、この電子商取引大手の核となる事業の回復と新規事業の赤字縮小を予測しました。
バークレイズは同社の業績予測を引き上げ、「高利益率カテゴリーの回復と、新規施策における収益化への道筋が明確になったことが主な好材料である」と述べました。同行は現在、第1四半期の日用品部門の売上高が12.5%成長すると予測しています。
JPモルガンとHSBCも楽観的な見方を示しており、特にフードデリバリーサービスを含む京東の新規事業における赤字の大幅な縮小に注目しています。JPモルガンは、競争環境の合理化を理由に、新規事業の2026年の赤字予測を従来の450億元から約350億元に引き下げました。HSBCは、フードデリバリー事業の赤字が2025年予想の360億元から、2026年には約250億元に縮小すると予測しています。
こうした一斉の強気な見方は、ユーザー指標の改善と魅力的なバリュエーションに支えられています。HSBCはQuestMobileのデータを引用し、京東の第1四半期における月間アクティブユーザー数(MAU)が前年同期比で13%増加し、競合他社を上回ったと指摘しました。3行は大きな上昇余地があると考えており、目標株価を1株あたり35ドルから41ドルの範囲に設定しています。
ポジティブな見通しの主な原動力は、京東の高利益率製品カテゴリーにおける成長加速の期待です。バークレイズは、第1四半期のプラットフォームおよびマーケティングサービスの売上成長率予測を従来の13.5%から15.5%に引き上げました。こうした高利益率のサービスや一般商品の成長は、家電部門の継続的な低迷(バークレイズは第1四半期に8%減と予測)を相殺すると期待されています。
各レポートに共通する主要なテーマは、京東の新規施策における収益性の改善です。アナリストは、フードデリバリー市場における過度な補助金競争の緩和により、赤字が予想よりも早く縮小していると考えています。この傾向は、2026年以降の利益予測の上方修正における重要な要因となっています。ただし、各行は同社の海外展開については慎重な姿勢を崩しておらず、欧州のJoyBuyプラットフォームへの投資は段階的であり、急速な拡大よりもユーザー体験を優先するため、短期的には赤字が続く可能性が高いと指摘しています。
アナリストによる肯定的な評価は、京東の戦略的調整と複雑な市場を切り抜ける能力に対する信頼が、市場で高まっていることを示しています。投資家は、これらの楽観的な予測が現実のものとなるかどうかを確認するため、同社の公式な第1四半期決算と経営陣のガイダンスを注視することになります。
この記事は情報提供のみを目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。