主なポイント
- 統合サプライチェーン顧客の増加により、第1四半期の売上高は前年同期比29%増の606億人民元に達しました。
- 営業利益は10.2億人民元と600%以上急増し、営業利益率は前年同期の0.3%から1.7%に拡大しました。
- 大和証券のレポートによると、取締役会は今後48ヶ月間で最大12億ドルの自社株買い計画を初承認しました。
主なポイント

Eコマース大手、京東(JD.com)の物流部門である京東物流(JD Logistics Inc.)は、効率改善と外部顧客からの需要急増を背景に、第1四半期の売上高が前年同期比29%増加したと発表しました。
親会社JD.comの最高財務責任者(CFO)である単蘇(Ian Su Shan)氏は、決算発表の中で、「この業績は、京東小売(JD Retail)の着実な進展と、新規事業における段階的な損失の大幅な縮小に支えられたものです」と述べました。
5月12日に提出された同社の第1四半期決算によると、物流部門の売上高は606億人民元(約88億ドル)に増加しました。この成長により、営業利益は前年同期の1億4,500万人民元から10億2,000万人民元へと600%以上急増しました。営業利益率は0.3%から1.7%に拡大しました。
今回の結果は、京東のエコシステム外の顧客を拡大しようとする同社の取り組みを反映しており、統合サプライチェーン顧客からの売上高が大幅な伸びを示しました。また、取締役会は初の自社株買い計画を承認し、今後48ヶ月間で最大12億ドルの買い戻しを認可しました。大和証券の分析家はこの動きを「株価の強力なカタリスト(起爆剤)」と評しています。
決算を受けて、大和証券は同社株の「買い」評価を継続し、12ヶ月の目標株価を19.5香港ドルから20香港ドルに引き上げ、同社を「隠れた宝石」と表現しました。同証券は、2026年の配当の可能性は低いものの、自社株買いプログラムは株主還元を強化するための前向きなステップであると指摘しました。
親会社のJD.comも決算を発表し、総売上高は4.9%増の3,157億人民元となりました。グループの中核である小売部門の営業利益率は5.6%と過去最高を記録し、家電・電子機器部門の減速にもかかわらず、底堅さを示しました。
京東物流の力強い決算と新たな自社株買い計画は、経営陣が株価を割安と判断しているという自信の表れです。投資家は、今後の四半期における利益率の継続的な拡大と、自社株買いプログラムの執行ペースに注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。