政府によるエネルギー補助金がコスト上昇を抑えたことで、日本の4月のコアCPIは4年ぶりの低水準となる1.4%に低下し、日本銀行が掲げる2%の目標を下回りました。
政府によるエネルギー補助金がコスト上昇を抑えたことで、日本の4月のコアCPIは4年ぶりの低水準となる1.4%に低下し、日本銀行が掲げる2%の目標を下回りました。

日本の4月のコア消費者物価指数(コアCPI)は2カ月連続で伸びが鈍化し、日本銀行が掲げる2%の目標を下回りました。中東情勢を受けたエネルギーコストの上昇にもかかわらず、政府による補助金が価格上昇を抑制し続けていることが背景にあります。
総務省が金曜日に発表したデータによると、変動の激しい生鮮食品を除いたコアCPIは、前年同月比で1.4%上昇しました。これは3月の1.8%から減速し、QUICKがまとめたエコノミストの予測中央値である1.7%も下回る結果となりました。
減速は幅広い項目で見られました。日銀が基調的な物価動向を測る指標として注視している、生鮮食品とエネルギーの両方を除いた「コアコアCPI」は、前月の2.4%から1.9%に低下しました。総合指数も1.4%に鈍化し、4年超ぶりの低水準となりました。消費者物価の落ち着きは、主に電気・ガス代の負担軽減策によるものであり、世界的なエネルギー価格高騰の影響から家計を保護する形となっています。
今回のデータは、次回の追加利上げのタイミングを模索する日銀の政策判断を複雑なものにします。表面的な数字はインフレの勢い低下を示唆していますが、一方で企業物価指数は加速しており、約3年ぶりの高水準に達しています。エコノミストは、こうしたコスト増が2026年後半に消費者物価へ転嫁される可能性を指摘しており、日銀にとって政策正常化への圧力が続く可能性があります。市場では、世界的なエネルギー市場の混乱が続けば、早ければ6月にも利上げが行われる可能性を依然として織り込んでいます。中央銀行の次なる動きを市場が見極める中、円相場は1ドル=159円近辺で推移しました。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。