- 3月27日までの1週間で、外国人投資家は日本株を1.51兆円(約95億ドル)越しで売り越しました。
- 日経平均株価とTOPIXは共に3月に11%以上下落し、2008年以来最悪の月となりました。
- 中東からの石油輸入への高い依存度が、地域紛争によるエネルギー価格上昇に対し、日本経済を脆弱な立場に置いています。
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3月の日本株は急落し、原油価格が上昇する中で外国人投資家が過去最大となる1.51兆円(約95億ドル)の株式を売り越したことにより、日経平均株価は11%以上下落しました。
株式アナリストのペラム・スミザーズ氏はリポートの中で、「日本株市場の観点から言えば、イラン戦争が勃発したタイミングはこれ以上ないほど最悪だ」と述べています。
日本取引所グループのデータによると、3月27日までの1週間の日本株現物の売り越し額は過去18カ月で最大となり、3週連続の流出となりました。この売り浴びせにより、財政出動への期待感から日経平均がS&P 500をアウトパフォームしていた2026年初頭の上げ幅が帳消しとなりました。
日本の構造的な脆弱性はエネルギー依存にあり、石油の90%以上を中東からの輸入に頼っています。ホルムズ海峡付近での情勢悪化は、輸入コストの増加に直結し、企業の利益率を圧迫し、消費者心理を冷え込ませる脅威となります。
市場の急激な暗転は、1月と2月の好調なパフォーマンスの後に起こりました。それまでは、高市早苗政権による財政出動パッケージへの期待が日本株を世界市場のリーダーへと押し上げていました。しかし、イラン紛争が始まって以来、日経平均は米国のベンチマークを約6ポイント下回っています。スミザーズ氏は、原油価格が高騰する前から日本はすでに「生活費危機」に陥っており、停滞する経済から切り離されていた株式資産に大きな下落リスクをもたらしたと指摘しました。中東情勢の影響でブレント原油価格が乱高下する中、エネルギーコストや企業収益予測を通じて日本経済にショックが伝わり、外国人のリスク許容度が冷え込んでいます。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。