主な要点:
- アブダビのIHCとインドのアダニ・グループが統合アルミニウムプロジェクトで合弁会社を設立
- 115億ドルの投資は、インドの鉱業・冶金分野における最大の海外資本流入に
- プロジェクトはボーキサイト採掘から下流加工までバリューチェーン全体を対象
主な要点:

アブダビのインターナショナル・ホールディング・カンパニー(IHC)とインドのアダニ・グループは、オディシャ州で115億ドルを投じた統合アルミニウムプロジェクトを計画していると、州当局者が13日明らかにした。
「これはインドの鉱業・冶金分野における最大の外国投資となる」と、匿名を条件に同当局者は述べた。
この合弁事業は、ボーキサイト採掘から製錬、下流加工に至るまで、アルミニウムのバリューチェーン全体を対象とする。インド東海岸に位置するオディシャ州は、国内のボーキサイト埋蔵量の約半分を有し、ヒンダルコ・インダストリーズ社やナルコ社が運営するアルミナ精製工場が既に存在している。
この投資は、アラブ首長国連邦(UAE)とインドの経済関係の深化を示すものであり、世界のアルミニウム供給においてインドが存在感を高めつつあることを浮き彫りにしている。国際アルミニウム協会によると、インドの2025年のアルミニウム生産量は約410万トンで、世界全体の約5.5%を占める。新たな生産能力は、このシェアをさらに押し上げる可能性がある。
プロジェクトの範囲とスケジュール
統合プロジェクトは、採掘、精製、製錬、下流加工に及ぶが、具体的な生産能力目標や建設スケジュールはまだ明らかにされていない。州当局者によると、オディシャ州政府は数週間以内に合弁事業パートナーと了解覚書(MoU)を締結する見通しである。
UAE・インド投資回廊
今回の取引は、UAEとインド間における大型クロスボーダー投資の最新事例である。アブダビのIHCは1,000億ドル超の資産を運用し、湾岸地域を超えて産業・資源ポートフォリオを拡大している。一方、億万長者のゴータム・アダニ氏が率いるアダニ・グループは、港湾、エネルギー、鉱業といった既存事業に加え、金属事業の拡大を進めている。
インドアルミニウム協会によると、インドのアルミニウム需要は、建設、自動車、再生可能エネルギー分野に牽引され、2030年まで年率7~8%で成長する見通しである。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。