Key Takeaways:
- 長城汽車の第1四半期純利益は前年同期比46%減の9億4,550万人民元となり、アナリスト予想を下回りました。
- 減益の主な要因は、為替差損およびロシアのスクラップ税(廃棄税)の影響です。
- ジェフリーズは、税還付と新型車の投入による第2四半期からの回復を見込み、買い推奨を維持しています。
Key Takeaways:

長城汽車(2333.HK)が発表した第1四半期純利益は、前年同期比46%減の9億4,550万人民元となり、為替差損が業績の重石となったことでアナリスト予想を下回りました。
ジェフリーズのレポートは、「GWM ONEプラットフォームによる製品投入と海外市場からの新たな貢献により、販売のアップサイド・ポテンシャルが改善し、長城汽車は2026年第1四半期の業績の底から脱却すると予想される」と述べています。
同社の2026年第1四半期の売上高は、前年同期比13%増の451億人民元となりました。ジェフリーズのレポートによると、為替差損の影響を除いた場合、純利益は前年同期比42%増の11億人民元に達していた可能性があります。モルガン・スタンレーは、4億8,200万人民元のコア利益が前年同期比で67%の減少に相当すると指摘しました。
ロシアのスクラップ税(廃棄税)が多額のコスト負担となりましたが、同社は2026年第2四半期から少なくとも2四半期にわたり税還付を受ける見通しです。ジェフリーズは、この還付によって同社の売上高総利益率(グロスマージン)が約2ポイント押し上げられる可能性があると推定しています。
同期の車両販売台数は前年同期比4.8%増の26.9万台となりましたが、通期目標である180万台に対しては進捗が遅れています。この遅れは、新型車の投入を控えた卸売業者の慎重な戦略や、ORAブランドの販路準備の制約によるものとされています。
アナリストの短期的見通しは分かれています。ジェフリーズは回復の可能性を挙げ、同社株の投資判断「買い(Buy)」、目標株価22香港ドルを維持しました。一方、モルガン・スタンレーは、税還付は見込まれるものの短期的なボラティリティが高まるとして、投資判断を「イコールウェイト」、目標株価15ドルとしています。
期待される税還付と「GWM ONEプラットフォーム」からの新型車投入は、第2四半期の回復に向けた主要なカタリストとなります。投資家は、売上高総利益率の改善や販売加速の兆候を確認するため、第2四半期決算に注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。