TL;DR
ゴールドマン・サックスは、企業および消費者によるAI採用が、中国のクラウドおよびデータセンターの大手企業に対する大きな需要を喚起すると見ています。
- クラウドとデータセンターが、中国インターネットセクターの中で最も有望なサブ業界に指定されました。
- 推奨銘柄には、アリババ、キングソフト・クラウド、GDSホールディングス、VNETグループが含まれます。
- 電子商取引とゲーム業界は、魅力的なバリュエーションにより次点にランクインしました。
TL;DR
ゴールドマン・サックスは、企業および消費者によるAI採用が、中国のクラウドおよびデータセンターの大手企業に対する大きな需要を喚起すると見ています。

ゴールドマン・サックスは4月2日に発表したレポートで、人工知能(AI)を主要な成長ドライバーとして挙げ、中国インターネットセクターにおける最有力サブ業界としてクラウドおよびデータセンターを指定しました。同社が選定したこの分野の推奨銘柄には、GDSホールディングス(09698)、VNETグループ(VNET.US)、アリババ・グループ(09988)、キングソフト・クラウド(03896)が含まれています。
この推奨は、同社による中国インターネット業界の最新レビューを受けたもので、需要ドライバーの重要な変化を浮き彫りにしています。レポートでは、「企業からのAIトークン需要の増加とAIエージェントの成長、さらに消費者側のAIアシスタントの採用により、クラウドとトークンの価格決定力が向上している」と指摘されています。この見解は、大規模なAIモデルをサポートできるインフラプロバイダーにとって、新たな成長段階が始まっていることを示唆しています。
また、レポートでは電子商取引(EC)とモビリティを、バリュエーションの魅力と第1四半期のトレンド改善を理由に、2番目に好ましいサブセクターに格上げしました。ここでは、拼多多(PDD.US)と満帮集団(YMM.US)が中核的な投資対象として挙げられています。ゲームとエンターテインメントは3位で、テンセント・ホールディングス(00700)とビリビリ(09626)が、ユーザー時間の確保と広告収入の拡大能力を評価されて選好されています。
これらの推奨事項は、急速に拡大するテクノロジー分野における中国の野望にとって極めて重要なAIインフラ層に対する強気の見通しを示しています。投資家にとって、ゴールドマンの優先順位付けは、アリババクラウドやGDSのような基礎的なインフラプロバイダーが、アプリケーション層の企業よりもAIブームによる直接的な経済的利益を享受するのに最も適した立場にあるという確信を示しています。
ゴールドマンがクラウドとデータセンターをトップにランク付けした根拠は、膨大な計算能力を必要とするAIアプリケーションの爆発的な成長にあります。同社は、企業向けAIエージェントと消費者向けAIアシスタントの両方の複雑化と採用拡大が、クラウドサービスと計算「トークン」への需要増に直結すると考えています。これにより、中国で圧倒的なシェアを持つアリババクラウドやキングソフト・クラウドなどのプロバイダーは、価格を引き上げ、マージンを改善できる可能性があります。
中国最大級のキャリアニュートラルなデータセンター事業者であるGDSとVNETが含まれていることは、サーバーを収容する物理インフラの重要性を強調しています。AIの学習と推論の需要が高まるにつれ、高電力密度のデータセンターへのニーズも高まります。これにより、GDSとVNETは、アリババやテンセントのようなハイパースケーラー、さらには増加するAIスタートアップからのリースやコロケーション需要の増加から利益を得る立場にあります。なお、レポートでは推奨企業の具体的な設備投資(CapEx)や容量成長予測については開示されていません。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。