- 米ドル高を背景に、金(XAU/USD)価格は50日移動平均線を下回るサポート水準を試す展開となっています。
- 米国とイランの間の地縁学的緊張の再燃が、安全資産としてのドル買いを促しています。
- 債券利回りが上昇しており、利息を産まない資産である金(地金)を保有する機会費用が増大しています。
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4月20日14:30(UTC)時点で、金現物価格は0.8%下落の1オンスあたり2,295.50ドルとなり、ドル高が重石となって50日移動平均線を割り込みました。
ブルームバーグのデータによると、ドル指数(DXY)は0.5%上昇して106.30と2週間ぶりの高水準に達しました。これは中東での地縁学的緊張の再燃を受けた安全資産への逃避を反映しています。
この動きに伴い米国債利回りも上昇し、10年債利回りは5ベーシスポイント上昇して4.68%となりました。これにより、金のような利息を産まない資産を保有する機会費用が増大します。現在のところ、主要な安全資産としてのドルの伝統的な役割が金の魅力を上回っています。
短期的には、金が2,290ドルのサポート水準を維持できるかが焦点となります。米国とイランの衝突がエスカレートすれば、市場の関心は再び価値の保存手段としての金の有用性に移り、今月上旬に記録した年初来高値の2,431ドルをうかがう展開も予想されます。
金の値動きは銀と対照的で、銀の下落率は0.5%にとどまり1オンスあたり26.85ドルとなりました。金1オンスの購入に必要な銀のオンス数を示す金銀比価は、わずかに上昇して85.5となりました。地縁学的リスクの高まりが米ドルへの逃避を招いており、ドル高が金価格の下押し圧力となっています。紛争が激化すれば、主要な安全資産として金への関心が再燃する可能性がありますが、現時点では強いドルによって価格が抑制されています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。