主要ポイント:
- 米ドル高と米国債利回りの上昇に押され、金価格は2カ月ぶりの安値に下落しました。
- 市場は12月までにFRBが利上げに踏み切る確率を50%と織り込んでおり、利息を産まない資産である金を保有する機会費用が増大しています。
- 貴金属マーケット速報:
- 金スポット:4,539.48ドル/オンス
- 銀スポット:75.60ドル/オンス(-0.5%)
- プラチナ:1,970.74ドル/オンス(-0.1%)
- パラジウム:1,396.74ドル/オンス(-1.1%)
主要ポイント:

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は火曜日、ドル高と連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な政策期待が重石となり、2カ月ぶりの安値となる1オンス当たり4,539.48ドルまで下落しました。
OANDAのシニア・マーケットアナリスト、ケルビン・ウォン氏は「米国債の長期ゾーンでの売りは、長期金利が上昇する可能性を暗示しており、利息の付かない金を保有することの機会費用を間接的に高めている」と述べています。
指標となる10年物米国債利回りが2025年2月以来の高水準に上昇したことで、金への売り圧力が強まりました。CMEグループのフェドウォッチ(FedWatch)によると、市場は現在、年末までにFRBが利上げに踏み切る確率を50%と織り込んでおり、これが投資家を無利息の貴金属から遠ざける主要な要因となっています。
JPモルガンのアナリストは、金が50日移動平均線の約4,730ドルを下回る水準で「テクニカルな空白地帯(ノーマンズランド)」に陥っていると指摘しました。同行は最近、短期的な需要の低迷を理由に、2026年の平均金価格予想を1オンス当たり5,708ドルから5,243ドルに引き下げました。金の次の重要なテクニカルなサポートラインは、現在4,340ドル付近にある200日移動平均線です。
他の貴金属もこの日の取引で値を下げました。銀スポットは0.5%安の1オンス当たり75.60ドル、プラチナは0.1%安の1,970.74ドルで取引されました。パラジウムの下落率が最も大きく、1.1%安の1,396.74ドルとなりました。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。