売り手が週足ベースでの終値を同水準下方で確定できなかったことを受け、金は4,100ドル近辺の重要な年間サポートゾーンを巡って安定化を試みている。
売り手が週足ベースでの終値を同水準下方で確定できなかったことを受け、金は4,100ドル近辺の重要な年間サポートゾーンを巡って安定化を試みている。

金は1オンス当たり4,100ドル近辺で推移。50週移動平均線を下回る週次終値が2週連続となったが、売り手は年間サポートゾーンを突破できず、セッション中に4,122ドルまで下落する場面もあった。
TradingViewのチャートデータによると、「50週移動平均線(4,261ドル)は、金が2週連続でこれを下回って終値をつけたことで、現在は動的なレジスタンスとして機能している」。週足のローソク足は逆ハンマー・パターンを形成しており、4,382ドルまで上昇を試みたものの、売り手に押し戻されて週間安値圏へと追いやられたことを示している。
週足終値の4,161ドルは、今回の弱気調整局面での最安終値となった。現在4,356ドルで下降中の20日移動平均線は、4,382ドルの高値が跳ね返されたことでレジスタンスとして確定した。 prior 短期上昇局面の78.6%フィボナッチ・リトレースメント水準は4,102ドルに位置し、200日移動平均線(4,468ドル)が次の主要な上値目標となる。現在の水準での金は200日移動平均線を約6%下回って取引されており、2024年の調整安値(約1,985ドル)時の12%のディスカウントと比較している。2026年の高値4,382ドルからの現在の6.5%の下落は、2023年以降の金の過去の強気相場局面で見られた8%〜12%の平均調整範囲に収まっている。
4,000ドルの上昇トレンドラインが最後の防衛線に
現在のサポートゾーンを下回ると、2026年のトレンド安値である4,023ドルが焦点となる。この水準を割り込めば、4,000ドル近辺に収束する長期上昇トレンドラインが露呈する。この4,000ドルゾーンは、金の多年度にわたる上昇を支えてきたエリアである。ここでの失敗は、調整局面がさらに拡大する余地があることを示唆する一方、防衛に成功すればより高いスイング安値を形成し、4,382ドル超えを目指すダブルボトム・パターンの可能性を生み出すことになる。
4,000ドルという水準は心理的な節目でもあり、歴史的に貴金属への買い意欲を惹きつけてきた。金の14週相対力指数(RSI)は依然として売られ過ぎの領域にあり、これは2024年、2023年、2022年の過去3回の主要な底入れに先立って見られた状態である。今回の売り浴びせは、米ドル高と、さらなるFRB(連邦準備制度理事会)の引き締め期待の高まりによってもたらされており、地政学的な不透明感が続いているにもかかわらず金に重しとなっている。次の方向性を示すシグナルは、買い手が今後数セッションで50週移動平均線を奪回できるかどうかにかかっており、金曜日の週足終値がトレンド転換の可能性を確認する最初の手掛かりとなる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。