主なポイント: 金は3週連続の週間下落、4カ月連続の月間下落に向かっており、トレーダーは4,000ドルを下回るさらなる下落余地があるかどうかを検討している。
主なポイント: 金は3週連続の週間下落、4カ月連続の月間下落に向かっており、トレーダーは4,000ドルを下回るさらなる下落余地があるかどうかを検討している。

金はCOMEXで1オンス4,226.49ドルまで下落し、今週2.6%の低下となった。連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な転換がドルを押し上げ、金の投資妙味を損なったことが背景にある。金は過去1カ月で7.7%下落し、1月の52週高値5,477.79ドルから22.8%低い水準にある。
「FRBのタカ派姿勢により、ホルムズ海峡再開後に一時的に金を支えた地政学的な追い風が相殺された」とブルームバーグは報じている。FRBの最新予測では、19人の政策当局者のうち9人が年内の利上げを見込んでおり、CMEフェドウォッチ・ツールによれば、市場は12月利上げの確率をFRBの政策声明前の61%から85%に織り込んでいる。
ドル指数は100.81に上昇し、2025年5月以来の高値を記録。ドル建ての金は海外購入者にとって割高になっている。取引所データによると、COMEXの8月限金先物は2.3%下落して1オンス4,147.15ドル、銀は4.3%下落して63.47ドルとなった。相対力指数(RSI)は36付近で推移し、需要の弱さを反映。最初の重要なレジスタンスは200日指数平滑移動平均(EMA)の4,398.58ドルとなっている。
4,200ドルを明確に下回れば、6月11日のスイング安値4,023ドルを経て、心理的節目の4,000ドルに接近する可能性がある。次の材料は6月26日に発表される米コアPCE(個人消費支出)物価指数で、これがFRBの7月会合に対する期待を左右する。
ゴールドマン・サックス、年末目標を4,900ドルに引き下げ
ゴールドマン・サックスは金の年末目標を1オンス5,400ドルから4,900ドルに引き下げた。FRBが2026年に利下げを行わないとの見通しを反映したものだ。同銀行は、地政学リスクは依然として存在するものの、決定的な要因は中央銀行のインフレ抑制への決意であると論じた。バークレイズは2026年と2027年の予想をそれぞれ1オンス4,791ドル、4,900ドルで維持し、持続的なインフレ、政策不確実性、中央銀行需要などの構造的要因は引き続き強固だと述べた。バークレイズは金の公正価値を1オンス4,150ドルと試算し、ニューモントやアグニコ・イーグルなどの鉱山株へのエクスポージャーを推奨している。
テクニカル水準、さらなる下値を示唆
4,226.49ドルの金は52週高値から22.8%下落しているが、52週安値3,267.56ドルに対しては29.4%高い水準にある。200日EMAの4,398.58ドルが強気派が奪還すべき最初のレジスタンス水準であり、4,200ドルを下回って引ければ弱気バイアスが確定するとFXストリートのテクニカル分析は指摘する。MACD(移動平均収束拡散法)は引き続きマイナス圏にあり、シグナルを下回るラインは下押し圧力の継続を示唆している。イラン紛争時に金が26%下落したのは、金の逃避先需要を圧倒するドル、利回り、株式の上昇に起因するとバークレイズは述べているが、これらの要因は一時的なものに過ぎない。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。