- アジア市場序盤の取引で、金先物は1.2%安の1オンスあたり2,372.40ドル、銀先物は1.5%安の1オンスあたり28.21ドルに下落しました。
- 価格下落は原油価格の反発に関連しており、WTI原油が1バレルあたり85.66ドルに上昇したことで、根強いインフレへの懸念が強まりました。
- 中東での地政学的緊張の高まりが原油価格を支えており、金や銀といった利息を生まない資産にとっては逆風となっています。
戻る

2026年4月19日のアジア市場序盤の取引で、原油価格の反発がインフレ懸念を再燃させ、利息を生まない貴金属の魅力を低下させたため、金と銀の価格が下落しました。
「貴金属の下落の主な要因は原油価格の急騰であり、これはインフレ期待と直接的な相関関係があります」と大手金融機関の市場アナリストは述べています。「中央銀行がタカ派的な姿勢を維持せざるを得なくなる可能性があるため、これは金と銀にとって厳しい環境を作り出します」
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、米東部時間午前2時30分(GMT 06:30)時点で1.2%安の1オンスあたり2,372.40ドルとなりました。銀先物5月限も1.5%下落し、1オンスあたり28.21ドルとなりました。この下落は、今月初めに金が1オンスあたり2,400ドルを超える史上最高値を記録するなど、両金属にとって好調な時期が続いた後に発生しました。
WTI原油先物が1バレルあたり85.66ドルで取引されるなど、原油価格の再上昇が貴金属売りの大きな要因となっています。原油価格の上昇は、主に中東における地政学的緊張の高まりによるもので、供給途絶の懸念を強めています。市場の「恐怖指数」と呼ばれるCBOEボラティリティ指数(VIX)も急上昇し、不確実性の高まりを反映しています。
インフレ懸念の再燃は中央銀行にとって困難な状況を招いています。インフレが高止まりすれば、利下げ計画の延期や撤回を余儀なくされる可能性があります。金利上昇は、利息を生まない資産を保有する機会費用を増大させるため、通常、金や銀にとってマイナス要因となります。
現在の市場動向は、資産クラス間でパフォーマンスの乖離を生んでいます。原油やその他のエネルギー商品は地政学的リスクプレミアムの恩恵を受けている一方で、貴金属や株式は逆風に直面しています。投資家が新たなインフレ懸念を踏まえて経済見通しを再評価しているため、S&P 500とナスダックはここ数日反落しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。