主なポイント:
- 吉利(ジーリー)は、2026年の北京モーターショーで同社初のネイティブ・ロボタクシー試作車を発表する。
- この車両は吉利のL4級AIデジタル・アーキテクチャに基づいて構築され、WAM(World Action Model)を統合している。
- この動きは、百度(バイドゥ)やPony.aiなどのライバルに対し、中国の自動運転車セクターにおける競争を激化させる。
主なポイント:

吉利汽車集団(ジーリー・オートモービル・グループ)は、2026年の北京モーターショーで同社初のネイティブL4ロボタクシー試作車を発表する。これにより、競争の激しい中国市場における完全自動運転車の導入競争が加速することになる。
同社は声明で、「この試作車は吉利のL4級AIデジタル・アーキテクチャに基づいて開発されており、WAM(World Action Model)とL4自動運転技術を統合している」と発表した。
2026年4月24日に予定されている公開では、自動運転ライドシェアリングのためにゼロから設計された車両が披露される。吉利は具体的な性能指標や車両コストをまだ明らかにしていないが、L4という呼称は、特定の条件下で人間の介助なしに走行できるように設計されていることを意味する。展示では、吉利のより広範な「All-domain AI 2.0」および「All-domain Safety 2.0」技術システムも紹介される予定だ。
この発表により、吉利汽車(00175.HK)は、百度(バイドゥ)の「Apollo Go」やトヨタが出資する「Pony.ai」など、中国のロボタクシー分野の既存の有力企業に挑むことになる。投資家にとって、これは数十億ドル規模と予測される市場の一部を獲得しようとする吉利の意図を示すものだが、L4技術の高コストと厳格な規制環境が収益化への大きな障壁として残っている。
吉利のネイティブ・ロボタクシー分野への参入は、現在のリーダーに対する直接的な挑戦である。百度のApollo Goは、すでに数年前から中国の複数の都市で商用ロボタクシーサービスを運営している。同様に、トヨタなどの主要投資家の支援を受けるPony.aiも、大きな存在感と拡大するフリート(車両群)を有している。吉利の成功は、自社の技術、特に「WAMワールド・アクション・モデル」を差別化できるかどうか、そして中国における自動運転車導入のための複雑な規制環境をいかに乗り越えられるかにかかっている。
この動きは、電気自動車やインテリジェント車両へと移行する伝統的な自動車メーカーとしての現在の評価を反映している吉利の企業価値を、長期的に押し上げる可能性がある。CLSAは最近、好調な輸出拡大を理由に吉利の目標株価を30香港ドル(HKD)に引き上げたが、市場は自動運転部門の潜在能力をまだ完全には織り込んでいない。2026年のデビューは、吉利の技術がより確立されたライバルの実環境でのパフォーマンスに匹敵するかどうかを測る重要なテストとなり、成功すれば株価の成長見通しが再評価される可能性が高い。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。