主なポイント:
- 米CPI発表後、GBP/USDは1.3400近辺で推移
- 強いインフレ指標が米ドルを圧迫
- 市場はFRBの利下げ観測を再調整
主なポイント:

GBP/USDは12日、1.3400近辺で取引された。予想を上回る米消費者物価指数(CPI)がドルを押し下げ、トレーダーらは連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ見通しを再評価している。
「今回の強いCPI指標により、FRBの利下げの短期的な見通しはなくなった。通常であればこれはドルを支援する材料だが、市場はむしろ成長への影響に注目している」と、Edgenの市場レポーター、サラ・リン氏は指摘する。「より長期間にわたって高金利が続くシナリオはリスク選好を圧迫し、ドルもそれに引きずられている」。
このデータを受けて米ドル指数は最大0.3%下落し、10年国債利回りは6ベーシスポイント上昇して4.38%となった。トレーダーの間で「ケーブル」として知られるGBP/USDの動きは、それまでの取引時間中の下落から反転し、1.3350近辺の日中安値から回復した。
CPI報告によると、2026年5月までの期間のインフレはコンセンサス予想を上回って推移しており、FRBの金融緩和への道筋は複雑化している。市場は9月にも利下げの可能性を織り込んでいたが、今回のデータによりその見通しは2027年以降に後退した。根強いインフレは、中央銀行が従来予想よりも長期間にわたって引き締め政策を維持する必要があることを示唆しており、通常はドル高につながるシナリオだが、むしろ米国資産の魅力に対する幅広い再評価を引き起こしている。
GBP/USDの次の材料は、今月末に予定されるイングランド銀行(BOE)の政策決定となる。トレーダーらはBOEとFRBの金融政策の方向性に乖離が生じるかどうかを注視する。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。