主なポイント
- 富途(Futu)は、既存の自社株買いプログラムに基づき、5月23日時点で1億6000万ドル相当の米国預託証券(ADS)を買い戻しました。
- この買い戻しは、中国証券監督管理委員会(CSRC)による調査発表を受け、株価が時間外取引で37%急落したことを受けたものです。
- CSRCは中国本土での違法な証券業務を主張しており、富途と同社CEOに対し、計2億7100万ドルの罰金を科す方針です。
主なポイント

富途控股(Futu Holdings Ltd., FUTU)は約1億6000万ドルの自社株買いを実施しました。これは、中国での規制調査のニュースを受けて株価が37%急落したことを受け、株価を下支えするための措置です。
同社は声明で、「今回の買い戻しは、2025年11月18日に以前発表された当社の株買いプログラムに基づいて実施されました」と述べました。この買い戻しの発表は、同社の株価が時間外取引で下落したわずか1日後に行われました。
この売りを誘発したのは、中国証券監督管理委員会(CSRC)がこのオンライン証券会社に対して調査通知を出したことでした。規制当局は、富途がタイガー・ブローカーズ(Tiger Brokers)やロングブリッジ・セキュリティーズ(LongBridge Securities)などの他の証券会社とともに、必要な免許を持たずに中国本土で証券・先物事業を行っていたと主張しています。富途に対する罰金案は計18億5000万人民元(2億7100万ドル)に上り、李華CEOには125万人民元の個人罰金が科せられる見通しです。
自社株買いプログラムは、規制通知によって同社の時価総額のかなりの部分が失われた後、投資家の信頼を回復しようとする試みです。20日平均の500万株に対し6000万株を超える記録的な取引高は、このニュースに対する市場の激しい反応を示しています。
今回の規制措置は、海外に上場している中国企業、特に金融のような敏感なセクターで事業を展開している企業にとって継続的なリスクであることを浮き彫りにしています。富途にとって、自社株買いは株価を一定程度下支えしますが、調査と潜在的な罰金は依然として大きな重石となっています。投資家は、事業への影響に関する詳細を確認するため、5月28日に予定されている同社の第1四半期決算報告を注視することになるでしょう。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。