要点:
- バンク・オブ・アメリカの調査によると、5月の世界的なファンドマネージャーによる株式配分は、単月として過去最大の増加を記録しました。
- このシフトは、企業収益の成長に対する楽観論の高まりと、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの広範な期待が背景にあります。
- このローテーションは、機関投資家による大規模な「リスクオン」の動きを示唆しており、株式市場全体での広範なラリーを後押しする可能性があります。
要点:

世界的なファンドマネージャーは5月、株式への配分を過去最大の幅で引き上げました。これは、企業収益の拡大と連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待に対する決定的な賭けと言えます。バンク・オブ・アメリカ(BofA)が毎月実施し、注目を集めているこの調査結果は、機関投資家の強気姿勢が大幅に高まっていることを示しています。
BofAグローバル・リサーチのストラテジストはレポートの中で、「これは収益成長サイクルが持続し、FRBが政策転換(ピボット)の準備ができているという信念に突き動かされた、株式への強力なローテーションである」と指摘しています。「マネージャーたちは短期的な地政学的ノイズを無視し、ソフトランディングと低金利を見越したポジショニングをとっている」といいます。
この楽観論は、堅調な企業利益予想に支えられています。バンク・オブ・アメリカのストラテジストは最近、2026年のS&P 500指数の1株当たり利益(EPS)予想を310ドルから335ドルに引き上げました。これは前年比22%という力強い成長率を意味します。調査によると、原油価格が1バレル100ドルを超え、地政学的緊張が懸念材料として残っているにもかかわらず、この強気な心理は持続しました。
機関投資家資金の株式へのこの大規模なシフトは、特に金利に敏感なセクターや、強い収益成長見通しを持つセクターにおいて、広範な市場ラリーを煽る可能性があります。この動きは「リスクオン」環境が定着しつつあることを示唆しており、マネージャーが株式市場でより高いリターンを追求するにつれて、政府短期証券などの安全資産のパフォーマンスが低下する可能性があります。
しかし、この強気なコンセンサスに異論がないわけではありません。一部のアナリストは、特定のセクターにおける逆風を指摘しています。例えば、バンク・オブ・アメリカ自身が最近、ソフトウエア大手のセールスフォースを格下げしましたが、その主な懸念として「期待外れのAI収益化パス」を挙げています。広範な調査は強力な楽観論の潮流を反映していますが、市場が個々の企業の業績を分析し続ける中で、すべての銘柄が等しく上昇するわけではないかもしれません。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。