- 金利政策に敏感なドイツ2年債利回りは6ベーシスポイント以上上昇し、2.7%を超えました。
- 市場は現在、欧州中央銀行が年末までに25ベーシスポイントの利上げを3回行うと織り込んでいます。
- 中東情勢の緊迫化により原油価格が1バレル100ドルを突破したことがインフレ懸念に拍車をかけ、ECBに対応を迫っています。

ユーロ圏の国債市場で火曜日、急激な売りが加速し、利回りは数年ぶりの高水準に達しました。地政学的緊張の高まりと原油価格の急騰を背景に、トレーダーが欧州中央銀行(ECB)による年内3回の利上げを織り込んだためです。
コメルツ銀行のストラテジスト、クリストフ・リーガー氏は「中東情勢に進展がなく、原油価格が100ドルを超えていることから、市場心理は弱気だ」と述べています。この弱気な心理は、持続的なインフレによってECBがより積極的な引き締めサイクルを余儀なくされるという、市場で高まりつつあるコンセンサスを反映しています。
市場の再評価は、欧州大陸の債券市場全体で顕著に現れました。金融政策見通しの変化に非常に敏感なドイツ2年債利回りは6.6ベーシスポイント上昇し、2.713%に達しました。域内の指標となるドイツ10年債(ブント)利回りは6.1ベーシスポイント上昇して3.101%となり、4日連続の上昇を記録しました。売りは周辺国債にも広がり、イタリア10年債利回りは9.3ベーシスポイント急騰しました。
こうした動きは、米国とイランの関係悪化によりブレント原油先物が1バレル104ドルに迫る中で起きており、インフレが高止まりしECBの政策の道筋が複雑化する恐れがあります。市場は現在、ECBが6月の会合で25ベーシスポイントの利上げを行うことをほぼ完全に織り込んでおり、年末までにさらに2回の利上げが続くと見ています。このタカ派的な姿勢は大きな転換を意味し、政府や企業の借入コストを増大させ、経済成長を鈍化させる可能性があります。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスを構成するものではありません。