7月1日の米国株は軟調なスタート。投資家は半導体株で記録的な上半期の上昇を前に利益確定の動きを強め、イランを巡る地政学的緊張の再燃がリスク回避ムードに拍車をかけた。
7月1日の米国株は軟調なスタート。投資家は半導体株で記録的な上半期の上昇を前に利益確定の動きを強め、イランを巡る地政学的緊張の再燃がリスク回避ムードに拍車をかけた。

7月1日の米国株は軟調なスタート。投資家は半導体株で記録的な上半期の上昇を前に利益確定の動きを強め、イランを巡る地政学的緊張の再燃がリスク回避ムードに拍車をかけた。
ダウ工業株30種平均は253ドル下落。半導体銘柄が記録的な上半期の上昇から反落し、米イラン間の緊張が再燃した。
「AIハイパースケーラーからAIイネーブラーへの資金シフトが投資家の熱狂を半導体セクターに集中させ、目覚ましい上昇を招いた」と、バークレイズのアナリスト、アンシュル・グプタ氏は2日のメモで指摘。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は過去最高の四半期上昇を記録した。
SOXは第2四半期に80%以上急騰し、6月30日までの年初来上昇率は90%を超え、ドットコム時代以来の力強いパフォーマンスを記録しつつある。ハイテク株中心のナスダック総合指数は四半期で21.4%、上半期で12.8%上昇。S&P500種株価指数は同期間にそれぞれ14.9%、9.5%上昇した。ダウ平均は上半期に8.85%上昇し、5年ぶりの好調なパフォーマンスを記録していた。
今回の売りは、トレーダーがポジションを見直す中で発生。キービン・ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が2日、ポルトガルのシントラで開催される欧州中央銀行(ECB)フォーラムで講演する予定だ。ウォーシュ議長が先行きに関して明確な指針を示すとは予想されていないものの、市場はインフレと金利に関する手がかりを注視。特にFRBの政策当局者の半数が今年の利上げを見込んでいる。米イラン間の緊張再燃は原油価格を押し上げ、インフレ圧力を高める可能性もある。
半導体株の下落は、第2四半期にマイクロン・テクノロジー、インテル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の時価総額合計が約2兆ドル増加するという記録的な上昇の後に起きた(CNBCの報道に基づく)。エヌビディアは四半期末の取引で2.6%以上上昇、AMDは7%超、インテルは6%上昇していた。市場の上半期上昇をけん引した半導体セクターでの利益確定売りは、投資家が上昇を主導したセクターから資金をシフトさせている可能性を示唆している。
地政学的な面では、トランプ大統領がイランが協議を要請したと発言した後、スティーブ・ウィトコフ米特使とジャレッド・クシュナー氏がドーハでカタール首相と会談したとの報道があったものの、緊張緩和には至らなかった。テヘラン側は米当局との会合が現在予定されていることを否定。イランの凍結資産やホルムズ海峡を巡る協議は継続されている。原油先物は夜間取引で上昇。8月限のブレント原油先物は1バレル=約72.92ドルで取引され、WTI原油は約0.6%上昇し69.94ドルとなった。
10年物米国債利回りは4.457%。米ドル指数は101.10近辺。WTI原油は3月9日の戦時中の高値119.48ドルから40%以上下落した水準の70ドル付近で推移。スポット金価格は約1オンス=3978.70ドルに低下した。
市場は今週発表される6月の雇用統計とISM製造業景況指数にも注目する。米株式市場と債券市場は独立記念日のため3日は休場となる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。