- ダウ工業株30種平均は0.7%上昇し、50,063.46ドルで終了。イランとの紛争開始以来、初めて節目の5万ドルを上回って引けました。
- S&P 500種指数とナスダック総合指数もそれぞれ0.8%と0.9%上昇し、ハイテク銘柄の堅調なパフォーマンスを背景に過去最高値を更新しました。
- シスコの株価は好決算を受けて約16.5%急騰し、エヌビディアは米国が中国への一部のAIチップ販売を承認したことを受けて上昇しました。

木曜日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均はイラン紛争開始以来、初めて5万ドルの大台を超えて取引を終えました。シスコシステムズの好決算や半導体株の上昇が、米国の主要株価指数を過去最高値へと押し上げました。
S&P 500種指数は0.8%上昇して過去最高値を更新し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も0.9%上昇して最高値で引けました。予想を上回る企業利益が相場を牽引し、投資家は根強いインフレ懸念や地政学的な不透明感を払拭する形となりました。
上昇は幅広い銘柄に及び、ダウ平均は370.26ドル高の50,063.46ドル、S&P 500は56.99ポイント高の7,501.24で終了しました。ハイテク株が明確な牽引役となりました。ネットワーク機器大手のシスコシステムズは、第3四半期決算が予想を上回り、AI関連インフラに対するハイパースケール顧客からの強い需要を理由に通期の売上高見通しを引き上げたことで、株価は約16.5%急騰しました。さらに、米政府が中国企業約10社に対し、エヌビディアのAIチップ「H200」の購入を承認したとの報道を受け、エヌビディアの株価も2.49%上昇し、投資家心理をさらに好転させました。
インフレ圧力は依然として主要な懸念事項ですが、市場の力強さは持続しています。4月の生産者物価指数(PPI)は2022年3月以来最大の月間上昇率を記録し、CMEグループのフェドウォッチ(FedWatch)によると、トレーダーらは年末までに米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切る可能性への賭けを強めています。また、投資家はドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談も注視しており、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOなどのハイテク企業幹部の参加は、将来の技術アクセスや通商関係にとって前向きな兆しと受け止められています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。