主なポイント:
- 米司法省(DOJ)は4月7日、最近の最高裁の先例はTornado Cashのケースには適用されないと主張するメモを提出しました。
- 検察側は、仮想通貨ミキサーの開発者であるローマン・ストーム氏は、単にソフトウェアを作成しただけでなく、送金ビジネスを運営した罪に問われていると主張しています。
- この裁判の結果は、分散型金融(DeFi)のプライバシー分野における開発者の責任について、重要な法的先例となる可能性があります。
主なポイント:

米司法省は4月7日、Tornado Cashの開発者ローマン・ストーム氏による弁護側の主要な主張を退け、言論の自由の保護に関する最近の最高裁判決は同氏のケースには適用されないと述べました。
裁判所に提出されたメモの中で、検察側は、ストーム氏に対する起訴内容はソフトウェアコードの作成や公開に基づいたものではないと主張しました。代わりに政府は、ストーム氏とその共同創設者たちがTornado Cashを商業企業および送金ビジネスとして運営し、数百万ドルの手数料を得ていたと主張しています。
弁護側の主張は、クリエイティブな専門家の言論の自由の保護に関連する最高裁の判例「303 Creative LLC v. Elenis」に基づいています。司法省はこの先例は無関係であると断言しており、政府の訴訟はコードを書く行為そのものではなく、マネーロンダリングを助長するために仮想通貨ミキサーを運営したとされるストーム氏の行為に焦点を当てているためです。提出書類では、ストーム氏が起訴される前に、Tornado Cashのサービスは完全に機能し、収益を上げていたことが強調されています。
司法省による起訴が成功すれば、プライバシー強化技術の開発者にとって萎縮効果をもたらす先例となり、分散型金融(DeFi)セクター全体の規制リスクを高める可能性があります。この裁判の結果は、分散型アプリケーション、特に財務プライバシーに関連するアプリを作成・管理するソフトウェア開発者の法的責任を定義する可能性があるため、注視されています。この法廷闘争は、仮想通貨ミキサーに対する米国のより広範な規制強化の一環であり、財務省の外国資産管理局(OFAC)などは2022年にすでにTornado Cashを制裁対象に指定しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。