- UBSは、AI創薬能力が過小評価されているとして、石薬集団(CSPCファーマ)の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価10.9香港ドルを据え置きました。
- 同行は、同社のAI創薬に関する累計契約額が277億ドルに達し、総契約額ベースで世界最大のライセンサーであることを強調しています。
- 同社の評価額は2027年予想PER(株価収益率)で10.9倍と魅力的であり、中国バイオ医薬品セクターの平均26.7倍を大幅に下回っています。

UBSは、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ、1093.HK)の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げました。AI支援創薬(AIDD)における同社のリーダーシップが過小評価されていることを理由に挙げ、目標株価は10.9香港ドルを維持しました。
UBSはリサーチレポートの中で、「AIなどの最先端技術における石薬集団のリーダーシップは、現在のバリュエーションに十分反映されていない」と述べています。同行は、一連のライセンスアウト契約が実行されるにつれ、伝統的事業における下振れリスクは概ね株価に織り込まれたと指摘しました。
同行は、石薬集団がAIDDプラットフォームに関して累計277億ドルに及ぶ4つのライセンスまたは提携契約を確保しており、この分野で世界最大のライセンサーであることを強調しました。アストラゼネカ(AstraZeneca PLC)との提携は、このプラットフォームの価値を裏付けるものです。UBSによれば、現在の株価は2027年予想PER(株価収益率)で10.9倍に相当し、中国のバイオ医薬品セクターの平均26.7倍を大きく下回っています。
このニュースを受け、石薬集団の株価は6%以上急騰しました。この格上げは、5月27日に予定されている2026年第1四半期決算発表や、SYS6010やKN026といった主要な開発パイプラインの臨床データ発表など、複数のポジティブな材料(カタリスト)を控えたタイミングで行われました。
UBSは、アストラゼネカとの契約に伴う一時金の計上時期の調整により、今期の収益予想を10%引き下げましたが、翌2年間の収益予想はそれぞれ12%と4%引き上げました。今期および来期の1株当たり利益(EPS)予想は、それぞれ0.61人民元、0.59人民元に改定されました。
今回の格付け変更は、UBSが同社のAIプラットフォームを原動力とする大幅な上昇余地を見込んでおり、株価が競合他社に近い水準までリレーティング(再評価)される可能性があることを示唆しています。投資家は、このシナリオを検証するために、ライセンス契約の進捗や今後の臨床データに注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。