主なポイント:
- CSOP 2x Long HynixとCSOP 2x Long Samsung Electronicsの両ETFが約30%下落
- レバレッジ型半導体ETFがサムスン電子とSKハイニックス株の日次出来高の最大60%を占める
- 売りは、供給過剰懸念を背景としたメモリーチップ需要に対する弱気心理の高まりを反映
主なポイント:
香港上場のSKハイニックスとサムスン電子に連動する2つのレバレッジ型上場投資信託(ETF)が25日にそれぞれ約30%急落し、アジアの半導体株を襲う売りが一段と加速、時価総額を数十億ドル単位で吹き飛ばしている。
「レバレッジ型ETFの仕組みは日次リターンを増幅させるため、原資産株が15%下落すれば、2倍商品では30%の下落となる」と、Edgenの半導体アナリスト、レイチェル・キム氏は指摘する。「現在見られているのは、メモリーチップ銘柄への持続的な売り圧力の複合効果だ」。
取引所データによると、CSOP 2x Long Hynix ETFとCSOP 2x Long Samsung Electronics ETFはともに約30%下落した。この背景には、Seeking Alphaの報道があり、サムスン電子とSKハイニックスに連動する個別株レバレッジ型ETFが、一部の取引日において原資産株の日次出来高の最大60%を占め、上下双方向にボラティリティを増幅させている実態が指摘されている。
今回の売りは、DRAMとNAND市場の供給過剰懸念を背景に、投資家がメモリーチップ需要を再評価している中で発生した。サムスン電子とSKハイニックスは世界のメモリーチップ業界を支配し、DRAM市場の70%以上、NANDフラッシュ生産のかなりのシェアを共同で掌握している。AIインフラ構築の減速、民生用電子機器の販売鈍化、韓国の輸出依存型経済に関連する地政学リスクなど、いかなる需要ショックも、これら2銘柄に不均衡な影響を及ぼす。
レバレッジ型ETFは日次ベースでエクスポージャーをリセットするため、30%の下落は翌営業日のリターンの基準値を切り下げる。原資産株がさらに下落すれば、レバレッジ商品は加速的に損失を拡大させる。一方、株価が反発すれば、ETFも同様に急速に回復する可能性がある。これらの商品は短期売買向けに設計されており、長期保有を前提としておらず、現在のボラティリティは日次リバランス戦略に内在するリスクを浮き彫りにしている。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。