主なポイント
- JPモルガンは、バリュエーションの高さを理由にコーニングの投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げました。
- 同社は目標株価を175ドルに引き上げ、7%の上値余地を示唆しています。
- コーニングの株価は、AI主導の需要により年初来で92%上昇しています。
主なポイント

コーニングの株価は、人工知能への期待から年初来で92%上昇したことを受け、JPモルガンがバリュエーションへの懸念を理由に投資判断を「ニュートラル」に引き下げた後、1.9%下落しました。
サミック・チャタジー氏率いるJPモルガンのアナリストチームは、顧客向けのメモの中で「投資家はますます2028暦年の見通しに目を向けており、いくぶん楽観的なシナリオを織り込んでいると考えている」と記しました。現在のバリュエーションは「実行上の高いハードルを生み出している」と同氏は付け加えました。
同社はコーニングを従来の「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げました。しかし、目標株価は従来の115ドルから175ドルに引き上げられ、現在の株価約165.23ドルから約7%の上値余地を示唆しています。
この格下げは、AI主導の光ネットワーク需要ブームの主な恩恵を受けてきた銘柄に、警戒感を投げかけるものとなりました。今年の株価92%急騰は、5月上旬に予定されている同社の第1四半期決算発表を前に、投資家の確信を試すものとなっています。
創業175年のガラス・材料科学企業であるコーニングは、AIを動かすインフラの重要なサプライヤーとしての地位を確立することに成功しました。同社は光ファイバー、ケーブル、コネクタなど、データセンター向けの幅広い光学製品を提供しています。また、デル・テクノロジーズやヒューレット・パッカード・エンタープライズなどのレガシーテック企業も、AI投資の恩恵を受けていると言及しています。
戦略の重要な裏付けとして、コーニングは1月にメタ・プラットフォームズのデータセンターに材料を供給する60億ドルの契約を発表し、メタをノースカロライナ拠点のアンカー顧客にしました。
ウォール街は、コーニングが売上高42.9億ドル、1株当たり利益69セントを計上すると予想しており、これは前年同期比17%の成長を意味します。同社自身の予測では、1株当たり利益は66セントから70セントの間となっています。
JPモルガンによる格下げは、強力なAIストーリーを持つ企業であっても、バリュエーションに潜在的な天井があることを浮き彫りにしています。投資家は、プレミアムなバリュエーションの正当性と将来の需要見通しを確認するため、5月上旬に予定されているコーニングの第1四半期決算発表を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。