主なポイント
- AI主導の光通信およびソーラー需要が好調で、コア売上高は前年同期比18%増の43.5億ドルとなり、市場予想を上回りました。
- 米メタ・プラットフォームズとの既存契約と同規模となる、数千億円規模のハイパースケーラー向け新規契約を2件獲得しました。
- 第2四半期の売上高見通し(46億ドル)が市場予想をわずかに下回ったことを受け、株価は10%以上下落しました。
主なポイント

コーニング(NYSE: GLW)が発表した第1四半期のコア売上高は、前年同期比18%増の43.5億ドルとなり、市場予想を上回りました。しかし、第2四半期の業績見通しが予想にわずかに届かなかったことから、同社の株価は急落しました。
コーニングの会長兼CEOであるウェンデル・P・ウィークス氏は声明で、「先日発表したメタとの最大60億ドルの多年度契約と規模・期間ともに同等のハイパースケーラー向け契約をさらに2件締結した」と述べ、AIデータセンターの構築に伴う長期的な需要を確実に取り込んでいることを強調しました。
決算内容は広範囲にわたって好調で、コア1株当たり利益(EPS)は前年同期比30%増の0.70ドルとなり、コンセンサス予想の0.69ドルを上回りました。この好業績を牽引したのは、36%増の18億ドルに達した光通信部門の売上高と、80%急増して3.7億ドルとなったソーラー部門です。好調な四半期決算にもかかわらず、株価は時間外取引で10%以上下落し、150.84ドルまで売られました。
過去1年間で287%という驚異的な上昇を記録した後の今回の下落は、AIブームの恩恵を受ける企業に対する投資家の期待がいかに高いかを物語っています。第2四半期の売上高見通しは約46億ドル(前年同期比14%増)とされましたが、コンセンサス予想の46.3億ドルをわずかに下回ったことが、「完璧さ」を求める市場の失望を誘いました。
コーニングの決算は、同社がクラウド大手による巨額のインフラ投資において重要なサプライヤーであることを裏付けています。例えば、メタ・プラットフォームズは2026年に最大1,350億ドルの設備投資を計画しています。新たに契約した匿名の大手ハイパースケーラー2社は、メタ社との契約と同規模の長期契約を締結しました。これには、光ファイバーやケーブル、接続ソリューションに必要な生産能力拡張の資金をコーニングが調達しやすくするためのリスク共有モデルが含まれています。
また、同社は新たな報告セグメントを発表し、ソーラー事業を独立したセグメントとし、ディスプレイと特殊材料部門を統合して「ガラス・イノベーション」セグメントを新設しました。ソーラー事業は急速に成長している一方で、運営上の課題にも直面しています。経営陣は、ソーラー用ウェハー施設を恒久的な電源システムに移行させるためのメンテナンス停止期間が延長されたことに伴い、第2四半期に3,000万ドルの追加費用が発生すると説明しました。
業績見通しは、AI関連製品への需要が今後も加速し続けるという経営陣の自信を示唆しています。投資家は5月6日に開催されるインベスター・デーに注目しており、2030年まで延長予定の戦略計画「スプリングボード」の更新版や、法人向けビジネスの成長ドライバー、新たなフォトニクス市場アクセス・プラットフォームの詳細が発表される見通しです。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。