主なポイント
- 米労働統計が予想外の強さを示し、FRBによる早期利下げの可能性が低下したことを受け、木曜日の暗号資産関連株は下落した。
- ビットコインの下落に伴い、コインベース(COIN)の株価は8%超下落した。この動きは広範なリスクオフ心理によるものとされる。
- 市場は現在、第3四半期前のFRB利下げ確率を低く織り込んでおり、デジタル資産への圧力が高まっている。
主なポイント

木曜日の米国株式市場でコインベース・グローバル(COIN)の株価は8%超下落し、ビットコインも4%安となった。堅調な米雇用統計を受け、投資家が連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測を後退させたことが背景にある。
ワシントン・センター・フォー・エクイタブル・グロースのシニア・ポリシー・フェロー、マイケル・リンデン氏はコメントの中で、「3月の安心感のある雇用増に続き、金曜日の報告は、それらの結果が異例だったのか、それとも労働市場のより強いトレンドの始まりなのかを判断する上で極めて重要になるだろう」と述べた。
暗号資産の売りは金利に敏感な株の動きと連動しており、米国債利回りの上昇も伴った。4月の雇用統計では、採用者数が3月の17万8,000人(下方修正後)から5万5,000人へと減速したものの、労働市場の底堅さが示された。失業率は4.3%と比較的低い水準を維持しており、中央銀行が金融緩和を急ぐ必要性が薄れた形だ。
労働市場の持続的な強さは、年内の複数回の利下げ期待を背景に年初から上昇していたビットコインなどのリスク資産への投資判断を難しくしている。FRBの金融政策の道筋は雇用やインフレデータと密接に関連しているため、トレーダーは今後数ヶ月間の冷え込みの兆しを注視することになるだろう。強さが継続すれば利下げがさらに遅れる可能性があり、暗号資産セクターやコインベース、マイクロストラテジー(MSTR)などの関連株への下押し圧力が長期化する恐れがある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。