主なポイント: 暗号関連株式は主要ハイテク株を上回る下落率を記録。コインベースとサークルが史上最高値からの下落幅を拡大させている。
主なポイント: 暗号関連株式は主要ハイテク株を上回る下落率を記録。コインベースとサークルが史上最高値からの下落幅を拡大させている。

暗号関連株式は主要ハイテク株を上回る下落率を記録しており、コインベースとサークルが史上最高値からの下落幅を拡大させている。
テクノロジー株の幅広い売り浴びせは、暗号資産(仮想通貨)に特化した企業により重くのしかかっている。コインベース(COIN)とサークル(CRCL)は、史上最高値からそれぞれ69%、72%下落したことが、ザ・コビッシ・レターのデータで明らかになった。
「コインベースとサークルは、オラクル、ネットフリックス、セールスフォースを上回る下落を記録しており、暗号関連株式と市場全体との乖離が拡大していることを浮き彫りにしている」と、ザ・コビッシ・レターは6月27日のリポートで指摘した。
S&P500指数は直近の高値からわずか3.5%の下落にとどまっている。オラクル、セールスフォース、ネットフリックス、パランティアはピーク時から48%~57%下落した。ビットコインは今週、6万ドルを下回り、10月のピークから54%超の下落幅に拡大。一方、イーサは約1500ドルまで下落し、昨年の高値から約69%低い水準となっている。
暗号関連株式と市場全体との乖離は、コインベースがウォール街の予想を下回る第1四半期決算を発表したことで一段と強まった。売上高は前期比21%減少し、同社は1株当たり1.49ドルの損失を計上。アナリスト予想の1株当たり0.27ドルの利益を下回った。
長期化する低迷を受け、21シェアーズのアナリストは2026年の見通しを下方修正。デジタル資産価格が業界のファンダメンタルズを大幅に下回っていると指摘した。中間年の見通しリポートで、同アセットマネジャーは、特にステーブルコイン、トークン化、予測市場において機関投資家による採用が引き続き強化されていると述べた。しかし、ビットコインの4年周期が依然として暗号資産価格を動かす支配的な要因であるとしている。
「ビットコインのサイクルは進化しているが、まだ崩れてはいない」と21シェアーズは述べ、4年周期はもはや時代遅れになったとする従来の予測を修正した。機関投資家の保有拡大はビットコインの下落幅を緩和する助けにはなったが、その循環的な性質を根本的に変えるには至っていないとリポートは指摘している。
テクノロジー株の急落は、人工知能(AI)の進歩がセクターの一部で既存のビジネスモデルを破壊する可能性があるとの懸念の高まりを反映している。半導体株は変動の局面を経ても総じて底堅く推移している一方、暗号関連株式はデジタル資産市場の軟化や、米国における包括的な暗号資産市場構造法案を巡る進捗のばらつきを背景に、引き続き圧力にさらされている。
暗号関連株式の投資家にとって、今後の方向性は2つの変数にかかっている。すなわち、ビットコインが6万ドルの水準を支持線として回復できるかどうか、そして米国の議員らがデジタル資産企業への信頼回復につながる市場構造法案を前進させられるかどうかだ。それまでは、暗号株と底堅いS&P500との間の乖離は続く可能性が高い。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。