主なポイント
- CLSAは、バリュエーション基準の低下と収益予想の引き下げを理由に、特歩国際(エクステップ)の目標株価を6.3香港ドルから5.5香港ドルに引き下げました。
- 同社は同銘柄の投資判断「アウトパフォーム」を維持し、中長期的な成長見通しについては楽観的な見方を示しています。
- 戦略的調整に伴う営業利益率への圧迫が予想されることから、今期および来期の利益予想は8%〜12%下方修正されました。
主なポイント

CLSAは、特歩国際(エクステップ、01368.HK)の目標株価を6.3香港ドルから5.5香港ドルに引き下げました。これは、同スポーツウェア企業の利益率が短期的に圧迫されるとの予測に基づき、バリュエーションを調整したものです。
投資銀行である同社は調査レポートの中で、特歩国際のバリュエーション倍率を従来の株価収益率(PER)10倍から9倍に引き下げると述べました。目標株価の引き下げにもかかわらず、CLSAは継続的な経営調整が良い結果をもたらすと確信し、同銘柄の投資判断「アウトパフォーム」を維持しました。
同行は、特歩国際の今期および来期の売上高予想を最大1%引き下げた一方、純利益予想については8%から12%と大幅に下方修正しました。この下方修正は、主に利益率の圧縮が予想されるためです。同社は2026年に約500店舗の販売権を回収し、消費者直接取引(D2C)の比率を高める計画を立てています。店舗の移転や株式報酬制度も、2026年の営業利益率が1.8ポイント低下して12.5%になると予想される要因として挙げられています。
将来の見通しについて、CLSAは製品の革新と多様化を原動力に、2026年のグループ売上高が4.4%増加すると予測しており、特歩国際の成長に対して引き続き楽観的です。2026年第1四半期については、中核ブランドである特歩の小売売上高が1桁台半ばの成長を遂げ、サッカニー(Saucony)ブランドが前年同期比で25%増加すると予測しています。
今回の調整は、中長期的な成長については引き続き楽観視しているものの、短期的な収益性についてはより慎重な見方を反映したものです。投資家は、戦略的な調整が利益率や売上高に期待通りのプラス効果を及ぼし始めているかどうかを確認するため、今後の決算発表に注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。