主なポイント
- CLSAは美的集団(ミデア・グループ)のH株目標株価を94香港ドルから99香港ドルに引き上げ、第1四半期決算を受けて「アウトパフォーム」の評価を維持しました。
- 美的集団の第1四半期売上高は2.55%増の1,311億元、純利益は2.03%増の126.7億元となりました。
- 表面上の成長にもかかわらず、非経常損益控除前利益は14%減少し、中核的な収益性への圧迫が示されました。
主なポイント

証券大手のCLSAは、家電メーカーである美的集団(ミデア・グループ)の第1四半期純利益が2%増加し、同業他社を上回る決算となったことを受け、同社の香港上場株の目標株価を99香港ドルに引き上げました。
CLSAは、同社の海外展開の可能性とマーケティング費用の削減見込みを予測更新の主な要因として挙げ、「アウトパフォーム」の投資判断を維持しました。
今回の目標株価引き上げは、美的集団が発表した2026年第1四半期の営業収益が前年同期比2.55%増の1,311億人民元となったことを受けたものです。株主に帰属する純利益は2.03%増の126.7億人民元となりました。しかし、同社の未監査の数値によると、非経常損益を除いた中核利益は前年同期比で14.02%減少しました。
目標株価の引き上げは、美的集団の戦略に対するアナリストの自信を浮き彫りにしていますが、中核利益の減少は潜在的な逆風を示唆しています。投資家は、エレクトロラックスとの提携が海外販売を加速させ、営業収益性への圧力を相殺できるかどうかに注目しています。
CLSAは、第1四半期において美的集団の国内販売の伸びが海外事業を上回ったと指摘しました。同証券は、この傾向が逆転し、低いベースラインからの反動で国際販売が1桁台後半の成長に加速すると予測しています。また、北米におけるエレクトロラックスとの協力は、美的ブランドが米国市場に浸透するための重要なステップであると見ており、中核利益の圧迫にもかかわらず、前向きな見通しを補強しています。
今回のまちまちな決算は、売上成長とアナリストの楽観論、そして基礎的な収益性の低下という、投資家にとって複雑な全体像を提示しています。今後数四半期における美的集団の海外施策の成果が、同社の長期的な成長ストーリーにとって重要な試金石となるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。