主なポイント:
- シスコ株は15%急騰、2011年以来の最大の単日上昇
- 同社はAIに集中するため4000人未満の人員削減を計画
- 第3四半期売上高見通しがアナリスト予想を上回る
主なポイント:

シスコシステムズの株価は14日、15%急騰し、14年超で最大の上昇となった。ネットワーク機器大手が予想を上回る売上高見通しを発表し、人工知能(AI)へのシフトに向けて数千人の人員削減計画を明らかにしたことが背景。
「AI時代に勝ち残る企業とは、集中力、緊急性、そして需要と長期的な価値創造が最も強い分野へ継続的に投資をシフトする規律を持つ企業だ」と、チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は従業員向けのメモで述べた。「これは、どこに投資するか、どのように組織を編成するか、そしてコスト構造が目前の機会をどう反映するかについて、難しい決断を下すことを意味する」
シスコは4000人未満の人員削減を実施すると発表。これは全従業員の5%未満に相当し、14日からレイオフ通知を開始する。今回のリストラは、AIインフラストラクチャーにリソースを振り向ける広範な取り組みの一環。同社はこの分野でアリスタネットワークス、ジュニパーネットワークスと競合している。第3四半期の売上高見通しはウォール街の予想を上回ったが、具体的な数字は発表時点で詳述されなかった。
今回の株価急騰—2011年以来最大—によりシスコの時価総額は約300億ドル増加。レガシーテクノロジー企業がAIに向けて積極的にリストラを行う動きを投資家が評価していることを示している。カリフォルニア州サンノゼに本拠を置く同社は、AIデータセンター需要に対応するためネットワークポートフォリオの再構築を進めており、エンタープライズネットワーキング分野でより機敏な競合他社と競争している。ジートゥ・パテル社長兼最高製品責任者(CPO)はブルームバーグの番組で、同社のAI重視戦略を強調した。今回の人員削減は、幅広いテクノロジー業界でのレイオフの波に続くもの。リンクトインも今週、全従業員の5%を削減する計画を発表している。
今回の株価上昇は、市場がシスコのリストラを防衛策ではなく信頼性の高い変革と見なしていることを示唆する。投資家は、コスト削減が利益率拡大につながり、AI関連収益が加速しているかどうかの証拠を、第4四半期決算報告で注目することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。