主な要点:
- 中国の税務・金融当局が銀行融資におけるブロックチェーンの活用を義務化。
- データ共有の改善と中小企業の資金調達円滑化を目的とした政策。
- 年間4,000億元の投資を目指す国家計画の一環。
主な要点:

中国の最高金融規制当局は、中小企業向け融資の拡大と全国的なデータ透明性の向上を目指し、銀行に対してブロックチェーン技術の導入を指示しています。
国家税務総局と国家金融監督管理総局は、月曜日に発表した共同政策通知の中で、「銀行と納税者はデータ共有を標準化し、情報の非対称性を解消すべきである」と述べました。
この指令は、ブロックチェーンとプライバシーコンピューティングを活用して、既存の「銀税相互作用(銀行と税務の連携)」モデルをアップグレードすることを求めています。また、銀行に対して信用モデルを精緻化し、納税実績の良好な企業への融資を促進することで、与信承認の効率を高めるよう促しています。
この動きは、2029年までにブロックチェーンベースの国家データインフラを構築するという中国の広範な戦略の重要な一部です。国家データ局によると、この計画により年間4,000億元(約580億ドル)の投資が見込まれています。
この政策は、デジタル資産に対する中国政府の二段構えのアプローチを裏付けるものです。すなわち、基盤となるブロックチェーン技術は受け入れる一方で、暗号資産(仮想通貨)の投機は厳格に禁止するという方針です。2019年10月、習近平国家主席はブロックチェーンを中核技術革新の重要な「突破口」と呼び、実体経済への統合を促しました。これを受け、2021年4月には深センのブロックチェーン電子請求書システムなどの取り組みが拡大されました。
しかし、そのわずか5ヶ月後、中国はすべての暗号資産取引とマイニング事業を全面的に禁止しました。禁止措置にもかかわらず、同国は依然として暗号資産マイニングにおいて大きな勢力を保っています。Compass Miningのデータによると、2026年1月時点で中国は世界のビットコインハッシュレートの11.7%を占め、世界第3位となっています。今回の新しい指令は企業向けアプリケーションのみに焦点を当てており、国家が承認したブロックチェーン活用を、分散型の暗号資産市場から切り離しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。