主なポイント
- 中信証券と国泰海通は現在「二大強者」層を形成しており、上位 10 社の総収益および純利益の約 40% を占めています。
- 自己売買業務と証券仲介業務が主な成長エンジンとなり、上位 10 社の収益はそれぞれ 33% と 48% 急増しました。
- 2025 年のランキング再編において、広発証券は純利益で 4 位に浮上した一方、招商証券は 6 位に後退しました。
主なポイント

4 月 17 日に年次報告書の発表が出揃い、2025 年の中国の証券業界は再編が進みました。中信証券と国泰海通の 2 社で、上位 10 社の収益および利益の約 40% を占める結果となりました。
国信証券の孔祥氏率いる非銀行セクター・アナリストチームは、「国際業務の利益貢献は質的な飛躍を遂げている」と述べ、同業務がこれまでの「補助的な手段」から「中核的な利益の柱」へと成長したことを指摘しました。
中信証券は純利益 300.8 億円で首位に立ち、国泰海通は 278.1 億円で 2 位を確保しました。上位 10 社の自己売買業務の収入は 33% 増の 1,608 億円に達し、証券仲介業務の手数料収入は 48% 増の 949.6 億円となりました。
上位企業の支配力が高まっていることは、「一流の投資銀行」の創出に重点を置く政策方針に後押しされ、業界のさらなる集約が進むことを示唆しています。現在の競合の焦点は国際展開とテクノロジーへと移っており、国泰海通は「ALL in AI」戦略を採用しています。
2025 年の決算は、中国の大手投資銀行間の勢力図が大幅に塗り替わる節目となりました。広発証券は純利益(137.0 億円)で順位を 2 つ上げ 4 位となり、6 位に後退した招商証券(123.5 億円)と入れ替わりました。中金公司と申万宏源証券はそれぞれ 1 つずつ順位を上げましたが、中信建投証券は 8 位から 10 位へと順位を下げました。
自己売買業務と証券仲介業務が主な業績牽引役となりました。中信証券は収益の半分以上を自己売買部門から得ており、386.0 億円を計上しました。国泰海通と広発証券はこのセグメントで最も急速に成長し、収益はそれぞれ 72% 増と 60% 増となりました。証券仲介業務では、国泰海通が 151.4 億円の手数料収入を上げ、中信証券を抜いて首位に立ちました。
投資銀行業務も力強い回復を見せ、上位 10 社の手数料収入は 43% 増加しました。中金公司が 63% 増と成長を牽引しましたが、絶対的な収益額では中信証券が 63.4 億円で依然として最大規模を維持しています。
今後の展望として、報告書は戦略的転換を示唆しています。トップクラスの企業は、より安定した多様な収益源を構築するため、クロスボーダー業務を積極的に拡大し、テクノロジーに多額の投資を行っています。上位数社への利益とリソースの集中は加速すると予想され、海外展開や技術投資のための資本が不足している中小規模のプレーヤーは苦境に立たされる可能性があります。投資家は、この「二大強者」とその他の企業との格差が今後も拡大し続けるかどうかを確認するため、2026 年の業績に注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。