要点
* カンパリの第1四半期の既存店売上高成長率は2.9%と、アナリスト予想の5.1%を下回り、株価は11%超下落しました。
* 売上高は6億4,300万ユーロで、欧州での問題や米国での在庫調整が響き、予想の6億5,100万ユーロに届きませんでした。
* 軟調な滑り出しとなったものの、同社は通期の既存店売上高成長率見通しを約3%に据え置きました。
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要点
* カンパリの第1四半期の既存店売上高成長率は2.9%と、アナリスト予想の5.1%を下回り、株価は11%超下落しました。
* 売上高は6億4,300万ユーロで、欧州での問題や米国での在庫調整が響き、予想の6億5,100万ユーロに届きませんでした。
* 軟調な滑り出しとなったものの、同社は通期の既存店売上高成長率見通しを約3%に据え置きました。

イタリアの蒸留酒メーカー、カンパリ(CPRI.MI)は、第1四半期の既存店売上高成長率が2.9%だったと発表し、市場予想の5.1%を大幅に下回ったことから、株価が11%超急落しました。
サイモン・ハントCEOは声明で、「厳しい経営環境にもかかわらず、世界のほぼすべての主要市場、特に優先ブランドにおいて市場シェアを拡大しました」と述べました。
予想を下回った要因は、欧州における小売業者の予期せぬ課題と、米国における低優先ブランドの在庫調整です。総売上高は6億4,300万ユーロで、ビジブル・アルファ(Visible Alpha)のアナリスト予想である6億5,100万ユーロを下回りました。主力の食前酒(アペリティフ)の売上はわずか2%の増加にとどまり、ウイスキーおよびラムカテゴリーは5%減少しました。
カンパリは通期の既存店売上高成長率見通しを約3%に据え置いたものの、株価の大幅な下落は投資家の成長鈍化に対する懸念を反映しています。この結果は、ブルネロ・クチネリ(+3.12%)やモンクレール(+2.36%)といった他のイタリア高級ブランドが好調な一日となったのとは対照的でした。
### 第1四半期実績 vs 予想
| 指標 | 実績 | 予想 | 乖離 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6億4,300万ユーロ | 6億5,100万ユーロ | -1.2% |
| 既存店売上高成長率 | +2.9% | +5.1% | -2.2% |
### 地域別パフォーマンスとアナリストの見解
成長が最も鈍化したのは主要地域の北米(既存店ベースで2.2%増)と欧州(わずか1.9%増)でした。一方で発展途上国市場は12.7%増と好調で、明るい材料となりました。
公式な見通しは維持されたものの、年初の軟調な滑り出しにより今後の業績に疑問符が打たれています。
ティリー・イーノ氏率いるモガン・スタンレーのアナリストらはリポートで、「欧州の小売業者の問題は解決したものの、前述の2つの第1四半期におけるマイナス影響が年内に回復されるとは予想されていません。したがって、第1四半期の未達は通期の既存店売上高成長率予想に波及し、市場予想はカンパリが再確認した約+3%という見通しに向けて下方修正されるとみています」と指摘しました。
今回の結果は、高級ブランドであっても課題に直面するなど、消費財ブランドへの圧力が高まっていることを示しています。カンパリ株の下落率は、テナリスなどの工業株と並び、この日のミラノ市場で最悪水準となりました。
見通しの据え置きは、経営陣が2026年残りの期間の回復に自信を持っていることを示唆しています。投資家は、主要な北米および欧州市場での好転の兆しを求めて、第2四半期決算を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。